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好きなWebライターの仕事をしているはずなのに

この記事は前作「Webライターの仕事について思うこと」の続編になります。

前作をお読みいただくと、今回の記事がさらにわかりやすくなると思います。
私はWebライターという好きな仕事をしていたはずなのに、本質的な部分がずれてしまい、迷子になりました。
そこから、何を大切にすべきかが見えてきましたので、その気づきを共有させていただきます。

数を追って本質を見失う

私は、2000文字を3〜4時間で書けるようになりました。嬉しくなって、クラウドワークスで「1文字◯円」というライティング案件に応募するように。文字数は2000〜3000字程度で、ジャンルは特に問いませんでした。

実績がなかったため、20件応募しても返事がくるのは2、3件程度。選んでいる余裕はありませんでした。

そんな中、案件に合格しましたが、そのときは「とにかくやらなきゃ」という気持ちが強く、焦っていました。ところが、得意でも好きでもないジャンルだったため、いつもの倍の時間がかかり、書き上げるのがとても大変でした。

興味もないし、好きでもないことを調べるのは、これほどストレスがかかるものだとは思いませんでした。ストレスのあまり、「なんでWebライターをやっているんだろう?」と疑問に思う瞬間もありました。

Webライターの初期段階では、案件数をこなして基本的なライティングスキルを身につけることが非常に大切です。しかし、数に追われて「楽しみながら記事を執筆する」という本質を見失ってしまっては、本末転倒です。

お金や件数のために

私は、焦りを感じ始めて「早くレベルアップしなきゃ」と思うようになりました。誰かに「レベルが低いね」とか「センスがない」と言われたわけではないのに、無意識にそう感じていたのです。

次第に、「あと1件で50件に到達するから」とか「好きじゃないジャンルだけど、お金のために契約しよう」という気持ちで案件に取り組んでいました。今思うと、そういう気持ちはクライアントさんにも伝わっていたのかもしれません。

実際、クライアントさんから「ここを訂正してほしい」という指摘がたくさん来て、モチベーションがさらに下がってしまいました。

短期的に見れば、案件の数が増えたり、お金をもらうことができます。しかし、私は「お金や実績のために、本当にやりたいことを犠牲にしてまでやるべきなのか?」という疑問が湧いてきたのです。

「好き」って何だろう

そこから、「好きとは何か」について深く考えるようになりました。

ふと、どのバンドの曲だったか忘れましたが、今の私の状況と重なる歌詞を思い出したのです。

夢を追いかけていたバンドマンが、目の前のお金や実績に追われ、好きでやっていたことができなくなりそうだと気づく、そんな内容でした。

私もこのままではまずいと思い、案件を受ける量を1/3に減らすことにしました。

また、noteに関しても、数を書くだけではなく、1つの記事にしっかり向き合い、質の高いものを意識して書くようにしました。

もちろん、スキルをさらに磨く必要はありますが、それと同時にバランスも非常に大事だと感じています。

私の場合、好きなジャンルのライティングを7割、実績を積むための案件を3割という割合で振り分けました。

価値観や理想のバランスは人それぞれですし、どのような割合がベストかはわかりません。

ですので、案件を受けながら、自分のキャパシティがどのくらいなのかを把握してみてください。


見失ったからこそ、見えてきたこと

私はせっかちな性格で、スピード感を持って成長したいと焦ることがよくあります。

「早くnoteを更新しなきゃ」「案件をたくさんこなさなきゃ」と、すべてを完璧にやりながらスピード感を持って進めようとしていました。

しかし、そうすると睡眠時間を削ってしまい、精神的にとても辛くなることが多かったです。

結果として、どれも中途半端に終わってしまい、さらに精神的に負担がかかるという悪循環に陥りました。

理屈ではわかっていても、いざその状況になると「早く成長したい」という気持ちが勝って、つい焦ってしまうのです。

Webライターという仕事は、自分を成長させてくれる仕事です。

だからこそ、自分自身で少しずつ焦らずに長期的に物事をみれるようにを変えていくしかないと強く感じました。


Webライターは私の天職 

Webライターをやっていると、納期ギリギリで追い詰められたり、何を書けばいいのか悩んだりする危機的状況に何度も直面しました。正直、辛くて「辞めたい」と思ったことは数え切れません。

それでも、私はWebライターが天職だと思っています。

なぜなら、本業が終わったら「早く家に帰って記事を書きたい!」という気持ちが湧いてくるからです。

辛いことや面白いことがあると、「これを記事にできる」と思う職業病のような感覚もあります。

最近は、本業が終わっても遊びに行かず、記事を書くことばかりしていて、友達とも全然会っていません。

「セルフブラック企業」という言葉を聞いたことがありますが、今の私にぴったりで、思わず笑ってしまいました。

まとめ

好きなことを見つけられるのは、とても幸せなことです。しかし、好きだからこそ、悩むことや壁にぶつかる瞬間も多々あります。

けれど、その壁を乗り越えた先には、必ず成長が待っていると実感しました。

私自身、まだまだ課題は山積みですが、それを一つひとつ着実に直していくことが大切だと思っています。

一度に全てを完璧にしようとするよりも、少しずつ取り組むことが、結局は一番の近道になるのだと感じています。

この記事が、もし今辛い思いをしている方の励みになれたら嬉しいです。


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