神さんとの日常「どうしても行きたい」
15日の朝のことです。
その日は月参りの日だったので八坂神社へお参りに行きました。いつも通りに本殿でお参りを済ませ、お伊勢さんの摂社にお参りをさせてもらった時でした。お伊勢さんと八坂さんの神さんが正装で出てこられて
「行くんか、今日は行くんやね」
と満面の笑みでこちらに語りかけてこられました。15日は祇園祭を見に行く日だったので(といってもうちから歩いて10分もない場所)、待ちきれずに出てこられた感じでした。
誤解をされないようにお伝えすると、神さんは単独でもお祭りを見に行くことは可能なのですが、話し相手がいるほうが楽しいのか人ごみ嫌いの僕に行こうと誘われてはいつも無碍に断られていたので喜んでおられるだけで、僕が一緒じゃないとお祭りやその他どこにも行けないわけではないのでご安心ください。
僕がなぜ祇園祭に神さんといくことに消極的になったかというと、10年前くらいに一緒に祇園祭に行ったときに神さんがお祭りに来られている人をニコニコしながら見ておられたと思ったら、急に鉾の上に立ってお祭りに来られている人に「キラキラしたもの」を撒きはじめられたのです。たぶんそれは俗にいう「ご利益」なんだと思うのですが、すごい嬉しそうに撒いておられました。
そこまではよかったんです・・・。
一通り撒き終わって満足して帰ってこられたかと思うと、
「みんなに幸せを撒いたからって伝えてあげて」
と無理難題を神さんが言い始めたのです(笑)。祇園祭の大人数の前でそんなことを言ったら、変な宗教と思われて大変なことになるのは火を見るより明らかなのですが神さんはお構いなしに言ってこられます。
「言ったらええがな、大丈夫やって。みんな喜ぶで」
当然そんなことを僕は言うことなくそのまま帰ったのですが、帰る最中も「言うたらええのに」とすごく不満顔でした。
それ以来、祇園祭は積極的に行くことはなくなりました。興奮した神さんのお守りは想像以上に大変です(笑)。
今回はうちの奥さんのお仕事のお手伝いのためにお友達が、「たまたま15日の祇園祭がやっている時にみんなタイミングがぴったり合うような体を取り繕ったように誰かが仕組んだ感じ」で来てくれたのでお祭りにも行くことになったのですが、仕組んだ神さんが「行くんやろ」には少し笑えました。
ついでにお伝えをすると、神さんは祇園祭の神幸祭のときは西楼門の上で、還幸祭のときは本殿でお神輿を見ておられます。その時も見に来られた方や担ぎ手の方に嬉しそうに「キラキラしたもの」を神さんは撒いておられます。
見てはいないのでたぶんですが、どのお祭りでも神さんは同じようにされていると思います。17日に行った伏見のお稲荷さんも本宮祭が近いのでニコニコされていました。
やっぱりお祭りは神さんが元気になってもらえる「お返しの場」なので、行ける人は少しでも顔を出していただければと思います。積極的に行かない人が言うのはなんですが(笑)
なお、今回は少し面白くするために神さんの言葉を関西弁に訳しております。了承済みです(笑)。