脳との共存生活
「幸せも不幸せも脳が決めている」
これは神さんの言葉ではなく、脳の構造の本を読んだ時に印象に残っていた言葉です。人は脳が幸せホルモンのセロトニンを多く感じれば幸せに少なく感じれば不幸せに感じるので、そのあたりの仕組みをうまく利用すれば普段を幸せが多い生活にすることはできるとその本には書いてありました。
前からよく書いているように脳には「慣れ」という便利でもあり不便でもある習慣があり、同じ幸せを何度か経験すると「普通のこと」にしてしまいます。今まで幸せに感じていたことが幸せに感じなくなるのは、この習慣のせいだったりします。なので、この習慣を理解しうまく操作してやることで少ない幸せで満足ができるようにすることができるようになります。その操作方法とは、
中毒性のある幸せ行動だと感じた時は頻度を下げる
ただこれだけでいいのです。
脳は感じたことのない幸せを感じると、その幸せで普段の生活を埋めてより多くのセロトニンを感じようとします。脳が持つその悪い癖が「幸せ」を「普通」にしてしまうのなら、そこからあえて遠ざかることによって「幸せ」を「幸せ」のままで維持しておくようにするのです。
脳の指示に従った生活をするのではなく、
脳と話し合いながら生きていくようにする
それが普段の生活を穏やかにする一つの方法ではないかと思います。脳に従い「幸せを食いつぶす」のではなく、脳を制御しながらゆっくりのんびり「幸せを味わう」生活に変えることができればいいのだと思ってください。
ただ、このやり方は今まで当然だった「脳と心と体の癒着」があるので急に変えることはできません。何年もかけて少しずつ変えていく地道な作業が必要になります。
脳との騙しあいの生活です(笑)。
脳が出している指示が本当に自分にとって有用なのかを、考え、検討し、改善する。それらを常に繰り返すことで「欲」と「慣れ」をコントロールすることができれば、常に「足りない」生活から抜け出せるのではないかと思います。
脳の思い込みに支配をされるのではなく、脳と共存する生活。一度やってみてはいかがでしょうか。