【 住育つぶやき64 】 毎年◯◯し続けられる家を建ててくれたから…。築11年経ち、ご自身も大切にされている方…のお話し。
築11年目に入る方がおられます。
新築当時は、お母さまと二人暮らし。
介助が必要で、手すりはじめ介護できる平屋住宅を建てたい!と娘さん。
建てる場所に難題がいくつもありながら
一つ一つ課題をクリアしながら打ち合わせは続き、
具体的な相談開始から1年半程度かかって
ようやく新居生活をお母さんと
スタートされました。
引っ越しは、私達家族も手伝いました。
設計そして建築工事まで相談されたいきさつから
もはや第二の家族のような関係になっていました。
そんなお家もあっという間に11年目。
お母さまは他界され、今は娘さん独り暮らしだが
多くのご友人が行き来され、かつ、退職されてから
始められたヨガ講師だけでなく
長年キャリアの趣味兼講師のピアノもしながら
ご自身の人生を大切に生きておられます。
11年間、
休まずに毎年…してきたことがありました…。
換気扇や高窓の清掃はじめ、
写真のような吹き抜け空間の木材
(『梁=はり』とい言います)に
たまるホコリを拭き掃除すること!
このような木材は意匠的に素敵で楽しめる反面、
ホコリも溜まります。
毎日暮らすその空間の木材のホコリは、換気扇や
キッチンやお風呂など同様に、
できるだけ清掃が必要をご承知の上で楽しまれる
スタイルが住む方にありました。
11年間、毎年、梁を掃除してきましたね〜!
そんな話になりました。
娘さんが、仏壇のお父様お母様遺影を見ながら
おっしゃりました…。
梁を掃除すると、
上からホコリが落ちずにいつも暮らせるようで、
気に入った家も快適に大事にできるし、
住む私自身も大事にできるような気がしてくる…
そんなニュアンスを話していただきました…。
心が豊かになるひとときでした。