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爪切りに激しい拒否を示すお子さん

こんにちは、Asian STです!😊



今回は『爪切りに激しい拒否を示すお子さん』

をテーマにお届けします!



はじめに、私事ですが、

これまで私の仕事は、放課後デイサービス

が主でしたが、最近からは総合病院に勤務しています。




そのため、児童との関わりは減りましたが、

私自身は、成人も小児も変わらず

学んでいく所存ですので、引き続き宜しくお願いいたします🙇‍♂️



今回は、「育てにくい子にはわけがある」(大月書店)

という、木村順先生が書かれた書籍を

参考とさせてもらっています。





本書籍は、内容が発達の本質を見据えた考え方で、

私が考えていることも、分かりやすく言語化

されているところが多かったからです。



非常に参考になる内容だと思いますので

今回から、何回かに分けてお届けしていきたいと考えています。



前置きが長くなってしまいましたが

本題です😓



実際、爪切りに拒否を示すお子さん

は、少なくないのではないかと思います。



しかし、どう対応してよいのか…、何が原因なのか…、

が分からないまま、思い当たることをトライしては

強く拒否されたり、暴れたり…、

といったことを繰り返すといったこともあるかと思います。



また、そうこうするうちに、親御さんの方が疲れてしまい、

「大人になっていけば自然とよくなっていくだろう」

と、ご自身を納得させながら、日々を過ごしていく方も

少なくないのではないかと想像します。



しかし、結局のところ

適切な考え方でアプローチを行わなければ

良くなってはいきません。



私が知っているケースでは、大人になっても

爪切りにすごい抵抗をし続けている人がいます。



親御さんへの暴力、時には爪切りを投げてくることもあり

諦めざるを得ない状況もあるようです

(こういった反応は、爪切りに対してだけではありませんが…)。



こういったお子さんに対応するために

知っておかなければいけない大前提として

触覚の知識がありますのでご紹介します。



触覚には2つのタイプがあります。



それは、「原始系」「識別系」です。

これらはそれぞれが何で、どんな特徴があるのでしょうか?



まず「原始系触覚」についてです。

これは、生命維持機能に関わるものとされています。



「原始系」というのは、生存競争を切り抜けていくための

いわゆる、食うか食われるかといった

「サバイバルで使われる感覚」とも言えるものでした。



このような、本能的な情報を司っている皮膚感覚の働き

「原始系」と呼ばれています。



例えば、

赤ちゃんの手に触れた時にぎゅっと握り返してくる

あるいは

大きな音が聞こえた時にビクっと身体が反応する

などで、

これらは本能的な反射機能で、

生まれつき人間がもっている生命を維持するための機能

と言われています。



次に「識別系」です。

識別系は、知的な情報処理をするための

機能と言われています。



例えば

レジで細かいお金を払いたい時に、ポケットの中にハンカチと小銭

が入っていても、小銭だけをみつけることは容易に私達は行えます。



このような、触れたものの「素材」「かたち」「大きさ」

を知覚し、また、どの「位置」にあるのか

認識する触覚の働きが「識別系」と呼ばれます



脳の中のこの「識別系」が発達してくると、

先ほどの「原始系」触覚の働きは抑え込まれてきて、

表に現れなくなります。



次回も触覚について、お届けしますが

もう少し掘り下げてお伝えしたいと思います😊



それでは今回も最後までお読みいただき

ありがとうございましたm( _ _ )m

それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!



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