マイエレメント感想〜ディズニー映画を大量視聴してきた自分が連帯保証する最高傑作の太鼓判〜
マルマインです。
マイエレメントを10分前に観てきましたが感情整理が追いつかず、取り急ぎ文章にまとめたくて、初めてノートを書こうと思います。
③からストーリー順に感想を述べるので、面倒な方はそこまで読み飛ばしてください。
①話作りの中での伏線のうまさ
後述するが、自然に短い上映時間の中で演出するのがうますぎる。
最終盤の最敬礼は不意打ちで思わず拍手したくなってしまった。
②ストーリー構成の素晴らしさ
映画も漫画も小説も、基本的には起承転結で話が進む。
この映画も勿論起承転結に沿って進むが、一つの話の「転」の部分で他の「起」が生まれたり、短い上映時間の中で調和して物語が構成されている。それでいて「お店の存続は?」「2人の恋の行方は?」という2つのメインクエストのようなテーマを柱として構成されるので一切混乱することがない。
特に、終盤のパーティーの前では『お店を継ぎたくなかったエンバーはどうする?』、『また水が決壊しそうだけどどうする?』、『2人の恋はどうなる?』という3つの問題が解決しないまま、先の展開が全く読めずハラハラしてしまった
③ストーリー順に感想
ここからはストーリーに沿って感想を述べます。
1.両親の移住
火のエレメントが独自の言語を話すため、描写から今作の舞台設定を想像する。壁画を見て火のエレメントが不遇なのかなと思ったり、火のエレメントが自他共に暮らしにくそうだったり。
入居しようとしても断られて少し暗い、区別と差別が両立しているような世界観なのだと感じた。
最初にそう思わされたからこそ『残酷な設定の中での優しい世界』のギャップにやられてしまった。
2.エンバーとウェイドの出会い
エンバーの成長ダイジェストを通じてウェイバーと出会うまでに終盤に繋がる設定がさりげなく示される。
①父は水エレメントが嫌い、②エンバーは店を継ぐのが夢、③母は恋の匂いを感じることができる。④相手の心を感じなければ一人前ではない
このさりげない設定が後へと繋がっていく。
ウェイドとの出会いでは2人の性格を表現しつつ、一瞬ウェイドに見惚れる場面を作ることで後に恋愛への展開も自然になった。
ここでメインクエスト『店の存続の危機が生まれる』
3.追いかけっこ
単純に、映像の面白さとして良い。
観客を飽きさせず子供は笑ってしまうような表現
メインクエスト…ゲイルに会う、が発生
4.ゲイルとの出会い
ウェイドの人の心を動かす魅力、嫌な人だと思っていたゲイルとの関係もすぐに解消し、少しずつこの世界が明るい世界だと希望が見えた
メインクエスト…ダム決壊を防ぐ、が発生
5.ウェイドとの気球移動、ダムを砂利で防ぐ
ここで恋愛要素が加速。人の心を動かすウェイドの優しさの魅力がすごい。
すぐに感情的になってしまうエンバーにとってどれほどウェイドの能力がすごいか、魅力的かが分かりやすい。
あと、気弱な草食だと思っていたのにあっさりデートに誘ってくるウェイドに男だけどやられた
そして種族間のわだかまりを示すエピソード…かと思いきや中盤に繋がる花の話をさりげなく表現
6.デート
2人に限らず全種族が楽しく調和する映像で嬉しくなる。
最初暗い世界観だと先入観を持っていた分、余計嬉しくなってしまった
7.砂浜•ダムを再度防ぐ
砂浜で二人の想いを語る場面。
もう異種族でも付き合えよ!というもどかしさが辛い
それと同時にエンバーの芸術的才能の伏線を張ってくる脚本は見事。
8.ウェイドの家へ
水の両親と会う。今まで炎の両親が不遇な扱いから暗く描かれていたため、凄く不安だった。
その不安を払拭するかのように、とにかくひたすら、最高に優しい家族達。
ここで嬉しくて少し泣きそうになった。
そっかハッピーエンドへ向かうんだって
そして帰りに母から父の想いを聞くがこれも伏線になる。
そして衝撃の事実、エンバーは店を継ぎたくなかったということが明かされる。
さらにまたダムにヒビが…
もうどうなるの
9.花を観に行く
まさかあの花が伏線だったなんて。
映像はとても綺麗で美しくて夢を叶えたエンバーの嬉しさが伝わって思わず涙
助けてくれるゲイルの優しさにも感動
10.二人の接触
もうさ、ズルイよね
圧倒的映像美、両思いだったのに触れられなかった二人の初めての接触
もう言葉にできない
ここでまた泣く
11.決裂〜クライマックス
決裂の展開はそうなるとは思ってた
そして助けにウェイドが助けに来てくれた嬉しさ
そして、そして、最後の水が押し寄せる中、扉を閉じていては部屋が蒸される中に二人が閉じ込められる
扉を開けたらエンバーが、このままではウェイドが死んでしまう中最期に抱き締める…
この場面展開を見た時に場面展開が凄すぎると衝撃を受けた確信した
本作でしか表側できない究極の状況。愛の切なさに号泣
12.フィナーレ
ウェイドの復活。多くの映画ならここでウェイドを復活させずに悲しい物語にすると思う。どちらが良いか正解は無いけど復活はディズニーらしい夢があって好き
ディズニーだからこそ彼の復活を信じていた
そして抱擁からのキス
ここにきての王道は一番の破壊力
号泣
そして最後には二人に限らずあらゆる種族間での恋が描かれる
店の問題もあっさり解決してハッピーエンド
こういう幸せで、王道で、本当に良い
ありがとう
そして最後にエンバーから父への最敬礼
もう終わった映画として色々浸ってた自分には衝撃だった。
あの時祖父は父へ最敬礼を返さなかったけど娘へ最敬礼を返す父
この瞬間にこの映画を最高傑作と認めざるを得なくなった。
別れの時に大泣きするウェイド家族と大笑いしているエンバー家族
全く違う人達が二人を通じて一つになる
結婚って素敵だなと素直に思った。
【総括】
僕にとってディズニー最高傑作は美女と野獣、ココ(リメンバーミー)、エンカント(ミラベル)でした。
愛の最高傑作は美女と野獣、家族愛の最高傑作はココとエンカント…
でもマイエレメントは美女と野獣に並ぶほどの愛のストーリーだと思いました。
ブルーレイ買います。