パックン、米大統領戦に憤慨「もうトランプには怒っていないですけど、アメリカ国民に怒っている」「僕は絶望しています」

お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーラン(53)が8日、「News モーニングサテライト」(月~金曜前5・45)に出演。共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)に米大統領戦で勝利したことについて言及した。

 バイデン現大統領が選挙後、米国民に対して「冷静になって」と呼びかけたことについて振られると「僕は冷静ですよ。冷静に動揺しています。今回の結果、もうトランプには怒っていないですけど、アメリカ国民に怒っています」と語り始めた。

 その理由として「アメリカの選挙の採点基準が狂ってきたんじゃないかと思うんですよ」と説明。「バイデン政権で何ができたかと言っているんですけど、インフラの法律も通したし、環境の法律も通したし、半導体の法律も通しました。経済を見てください。G7の中では断然GDP成長率が高いし、インフレが低いんですよ。アメリカ1人勝ちに見えるのはバイデンのおかげでしょ」と語気を強めてバイデン政権での成果を主張した。

 それでもバイデン大統領の後任候補のハリス副大統領が敗れたとあり「なのに(ハリス氏が)得点ができていないのはどういうことか。一方で向こう(トランプ氏)には様々な人格の問題とかあるじゃないですか。有罪評決も受けているし、女性を蔑視、差別発言とか暴言とか嘘とか。2回も弾劾されているんですよ。これが全部減点になっていないじゃないですか。だから民主党がいいことをやっても得点できない。トランプが悪いことをやっても減点にならない。採点基準がこのままであれば、どうやったら勝てるのか?(民主党は)反省しようとしてるんですけど、反省してもこの先勝てないんじゃないかと僕は絶望しています。冷静に絶望しています」と肩を落としていた。          

パトリック・ハーランの発言では、バイデン政権の成果が強調されていますが、彼の見解が全米の意見を代表しているわけではありません。
彼の意見は一つの視点に過ぎず、多くのアメリカ国民が抱えている経済や社会問題に対する不満は、無視できない重要な要素です。
特に、経済的な不安定さや格差の拡大、失業率の上昇などが影響し、これらの問題に対する不満がトランプ候補の支持を集める要因となっています。
バイデン政権の政策が実際に国民の生活にどのように影響しているかは、単なるGDP成長率やインフレ率といった指標だけでは測れない、より複雑な状況が存在するのです。
国民一人ひとりの具体的な生活の質や、地域ごとの違いを考慮に入れた評価が求められます。

また、「アメリカの選挙の採点基準が狂ってきた」という指摘についても、その基準が変わったのは必ずしも不合理ではなく、むしろ政治的な状況の変化や国民の価値観の多様化を反映していると考えられます。
トランプ氏のような候補者が支持を集める背景には、彼が提唱する政策やメッセージが一部の有権者に刺さっているという事実があるのです。
彼の支持基盤には、従来の政治制度に対する不満や、経済的な不安を抱える層が含まれています。これらの層が彼の言葉に共感を覚えるのは、彼が現状を変えようとする姿勢を示しているからです。

さらに、この記事では民主党が「反省しようとしている」と述べられていますが、実際には多くの支持者が現状を変えるための具体的な行動を求めています。
単に反省するだけではなく、実効性のある政策を打ち出し、国民の信頼を取り戻す努力が必要です。
具体的には、教育や医療、インフラ整備など、国民が直面している課題に対して、明確なビジョンを持った政策を示すことが求められています。
国民との対話を重視し、彼らの声を政策に反映させる姿勢が重要です。

最後に、パトリックの冷静な絶望という表現についても、政治は常に変動するものであり、絶望するのではなく、次の選挙に向けてどう戦略を練るかが重要です。
政治は一過性のものではなく、継続的なコミュニケーションと努力が求められる領域です。
特に、次の選挙に向けて、どのように支持者の期待に応えるか、また新たな支持層を獲得するかが鍵となります。
このように、問題を冷静に分析し、解決策を見出す姿勢が必要だと思います。
政治においては、短期的な結果だけでなく、長期的な視点を持った戦略が重要であり、これこそが真の政治的な成長に繋がるのではないでしょうか。

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