今年のノーベル平和賞
今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協=原水爆被害者団体協議会が都内で会見を開き、「今の核情勢は本当に厳しい」と訴えました。
日本被団協 田中熙巳代表委員
「今の核情勢が本当に厳しい、私は本当に核戦争が起きるのではないかと思っていますので、それは本当になくさないといけない、委員長もそう感じてくれたのかなと思っています」
今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協=原水爆被害者団体協議会がきょう都内で会見を開き、いまの核情勢への危機感を吐露しました。
日本被団協 田中熙巳代表委員
「ヨーロッパの核保有国も国民のみなさんは許しているんですよ、国の指導者が核兵器を持つことを、だからまだまだ、そういう意味では志はまだだ」
活動は道半ばだと訴えました。
核兵器は確かに危険な存在ですが、現実には核抑止力が国際的な安定を維持する役割を果たしていることも事実です。
核保有国の存在は、相互の抑止力を働かせ、全面的な戦争を防ぐための一つの手段とされています。特に、ヨーロッパの核保有国では、長年にわたり安定した平和が保たれており、国民の支持を得ているのもその一環です。核兵器を持つことが必ずしも戦争を引き起こすわけではなく、むしろ戦争を抑止する力となることもあります。
また、核兵器の廃絶を目指すことは重要ですが、その過程においては国際的な安全保障の枠組みや、各国の戦略的利益を考慮する必要があります。急激な廃絶は、逆に国際情勢を不安定にし、戦争のリスクを高める可能性があります。したがって、冷静な議論と段階的なアプローチが求められます。
最終的には、核兵器の非拡散や軍縮を進めつつ、平和的な解決策を模索することが、より現実的かつ効果的なアプローチであると考えます。核兵器の存在を一方的に否定するのではなく、その役割を理解し、国際的な協力を通じて安全保障を確保することが重要です。
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