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オカルト少女と電話

16歳の夏、パンクロッカーのアキラ君が吐き気を催すラブソングを創る最中、私に交際を求める脅迫電話が入り出していた。

#電話

真夜中、知らない女子からの電話。最初、私は驚いた。電話をとってみると女子の声が聞こえた。「ワレはソナタを気に入った付き合え」と言われたが、さっぱり意味が理解できなかった。

イタズラ電話だろうと思い、電話を切った。翌日、学校で友人たちにこの話をしたが、皆は大笑いした。私も笑っていた。

#学校

しかし、夜になって同じような電話がかかってきた。私が電話に出ると、「なぜ電話を切ったぁー」とホラー映画のワンシーンのような声で問われた。

私は「お前は誰やねん」と尋ねた。受話器から「ワレの名は・・・」と何か話をしている途中で電話を切った。

ややこし奴と関わりたくなかったからだ。

#奇妙な人

翌日、学校で友人たちに再びこの電話の話をした。

#恋愛

皆は大笑いしたが、以前よりも同級生の数が増えていた。同級生の一人が言った。「自分その子ヤバイねんでぇー」と、私は嫌な胸騒ぎがしたので尋ねた。「何がヤバいねん?」

#ヤバい人

同級生が言う「この女子の交際を断ったら不幸が起きるねん!」さらに、「この女子、神社でわら人形を打ちよるねん」と言った。

#呪い

私は謙虚に尋ねた。「ホンマに?」同級生は「ホンマやでぇ!」と答えた。

実は少し怖かったが、友人の前では強がっていた。この女子と交際しなければ呪いをかけられることが分かったからだ。

夜になると、また電話が鳴った。女子から「気持ちは決まったかぁ〜」と尋ねられた。

#恋の呪文

私は「ボクなんかやめておいた方がいいですよ!」と丁寧に答えた。こうして女子が話す一方通行の会話の電話を切るまで2時間かかった。

#時間の流れ

翌日、学校で呪いの電話の話をした。皆は大笑いし、なかには「付き合えばいいやん」と無責任極まりないことを言う者もいた。私は「チェッ」と舌打ちし苦笑いした。本当は「ビビッていた!」

夜になると、また呪いの電話が鳴った。私は、学校で他人事だと大笑いし無責任な発言をする友人の一人を頭に浮かべ「ボクの友達が貴女のことが好きと言っています」と嘘をつき、この日以降は真夜中に電話が鳴らなくなった。

#解放

私は何とか呪いの電話から解放されたが、呪いの電話は友人に引き継がれた。

友人は毎晩2時間以上の長電話に苦しんでいた。母親からは深夜にかかる連日の長電話に「えぇ加減にせい!」と怒鳴られ続けていた。

私は心の中で彼につぶやいた「スマン!長田君」

彼は日を追うごとに疲れ果てヤツレた顔に変わった。

その後、彼はアブノーマルな男に変わってしまった。

何が起こったのか分からないが、「世の中知らない方がいいこともある」と考えて彼にはあえて尋ねなかった。

それにしても高校生の女子が自らを「ワレと言い」好意のある男子を「ソナタ」「ソチ」と呼んで口にすること自体が奇妙であった。

#変な世界

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