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ナンバ歩き
今の季節、空気も冷たくなり、程よい日差しもあるので、足の悪い私にとってゆっくり歩く分には丁度いい季節になった。
ゆっくり歩いている間、私にある考えが反芻する。
それは日本人の歩き方についてである。
物事の本質をよく知る皆様なら「ナンバ歩き」という単語をどこかで聞き覚えはないだろうか?
手と足を同時に出す歩き方といえば伝わるだろうか?だが本来のナンバ歩きは体を右半身と左半身に分け、体をシェイクするように歩くらしい。
いや、違う。昔の日本人はそんな不細工な歩き方をしていない。肋骨を起点として方向転換をしていたのだと、歩く走るの境界線は曖昧で素早く歩いていたのだと主張する人も出始めた。
私はと言うと、まず歩き方そのものに統一感がなく、そもそもどこのグループに所属していたかで歩き方は違うのだと思う。最初は親兄弟、村人の歩き方を真似ていたのだと思う。飛脚は飛んでいるかのように走り、街商人はつつがなく歩いていたのだと思う。
ナンバ歩きのロマンは誰にもそれを証明しようがない所だろう。人にはそれぞれ事情というものがあり、体が大きい人小さい人、大股で歩くのか小股で歩くのか、X脚なのかO脚なのか、体質の問題もあるだろう。
なんにせよ私には昔の日本人の歩き方にロマンがあるように感じる。