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プレシーズンマッチ トッテナム対ハーツ戦 感想

次世代の新星の躍動、スペンスは復活の狼煙をあげる活躍

皆さま、こんにちは。この間シーズンが終わったと思えば、今日から本格的に新シーズンの到来を告げるプレシーズンマッチが始まりました。
まだEURO・コパアメリカを戦っていた選手たちは合流できていませんが、
新たな戦力や現有戦力の振り分けもこの間に見極められていくと思います。
早速ですが、日本時間7月18日に行われた対ハーツ戦の感想を書きたいと思います。試合の流れで感じたことと、出場選手の感想と2つ書きますので、良かったらお読みください。

前半

まず、驚かされたのは起用メンバーです。下記にスタメン載せていますが、とにかく攻撃的です。左SBには昨シーズンPL2でトップ下かCFで起用されていたドンリーが入り、CBには中盤が本職のスキップとグレイが入りました。

前半のスタートメンバー

マディソンとデキが中盤に入ることで、片方がウイングとの中間地点を取ったり、2人が前後関係になってパス交換で剥がしたりと攻撃での厚みを生むことに成功しました。特にデキが右サイドの中間地点を取ってDFを食いつかせ、ウイングがフリーになるシーンがいくつか見れました。
逆側の左サイドはソロモンとドンリーの縦関係がよく、2人のパス交換で敵陣に侵入するシーンがいくつか見れました。
両サイドともファイナルサードまで侵入したらグラウンダーのクロスを入れ続けましたが、なかなか敵陣に人が多くクリアされることが多かったです。

守備で気になったのは、ネガティブトランジション(攻→守)の対応です。
今回左サイドのドンリー・ソロモン、アンカーのビスマ、ここで奪われてカウンターが目立ちました。ドンリーについてはSBの経験もほとんどないためプレス耐性の低いのを考慮しますが、アンカーのビスマが割と苦戦していました。いつもより中盤の1枚が前目にいることで、ビスマの周りにスペースがあることが多く、ドリブルの選択肢を多用していましたが剥がしきれなかったり、カウンタープレスの狙いどころにされました。球際に関してもなかなか食い止めても潰しきれない状況があり、割と前半は相手のカウンターに苦しめられました。

ですが前半終了間際、中央左サイド寄りのところでデキがマディソンとのワンツーでPAに侵入しグラウンダークロスを入れたところにジョンソンが流し込み先制に成功して前半を折り返します。前半徹底した攻撃の形が最後に実を結びました。

後半


後半のスタートメンバー

後半は一気にメンバーを変えて試合に臨みますが、いきなり試合は動きます。開始30秒で最終ラインに入ったロイヤル先生がプレスにひっかかり、あっけなく同点にされてしまいます。そこまで厳しいプレスでもなかったので、だいぶ印象は悪いです・・

しかし、55分に試合が動きます。右SBのスペンスが中央からドリブル開始し、ライン裏に絶妙なスルーパス。それに反応したランクシャーが見事勝ち越しゴールを決めます。

後半通して、スペンスの活躍は見事でした。精力的にウイングの内側を上がっていき、クロスを供給し続けました。逆サイドのロブソンも積極的に上がりますが、スペンスの動きの質がいいのか上がればだいたいボールをもらえていました。極め付きの75分には左サイドで受けたヴェルナーが縦に仕掛けて、グラウンダークロス。反応したスペンスが押し込み、チームの5点目をもたらしました。守備の機会が少なかったので判断できませんが、攻撃に関しては次も使いたくなる出来でした。

後半もう一人、傑出した動きを見せた選手がいます。
中盤の右に入ったルーカスべリヴァルです。

彼は攻守においてサイド・中央に顔を出してプレーに関わる機会を増やしていました。ライン間で受けるのも見事で、66分にライン間で受けムーアへラストパスを送り、チーム3点目のアシストを記録しました。85分にはCKの流れからサイドからドンピシャクロスを送り、アシストはつきませんでしたが、4点目に関与しています。88分には最終ラインでボールを受け、ホールとのワンツーで相手を剥がしてデバインにパス、デバインがスカーレットに繋いでチャンスを生み出しました。

結果は5‐1で快勝。
お互い交代選手も多く、前半・後半でまったくゲーム展開が違いましたが
非常に面白いゲームになったなと個人的には思います。

出場選手感想

前半
40.オースティン
19分にCKの流れから上がりきれなかった最終ラインの裏を突かれ、至近距離でシュートされるも反応してファインセーブ。フォースターと2番手争いになりそう。

63.ドンリー
慣れない左SBとして出場。果敢にインナーラップをして、攻撃に関与。
ポゼッション時にも積極的に縦パスをつけたりして、攻撃面では存在感を発揮。38分のCK流れからのソロモンへのクロスは見事。左SBで出るならプレス耐性を上げる必要がありそう。

4.スキップ
序盤にピンチにつながるパスミス。球際も粘れず。慣れないポジションではあったが、もう少し頑張ってほしかった。

14.グレイ
序盤、GKが声掛けして取ろうとしたところをグレイが触ってしまい、プレスに耐え切れず慌ててGKにバックパス。GKが諦めてCKに逃げることになり、かなり危ない判断でした。しかし出足鋭い守備でピンチを摘み取る場面もあり、よくやっていた。どのポジションも無難にやれそうな感じなのは良くも悪くもなので、どうなっていくのか見ていきたい。

23.ポロ
ドンリーとは対照的にそこまで上がる場面はなかったが、カウンター時の守備対応は見事。41分にソンのフリックに抜け出してGKと1対1になるも外してしまう。

8.ビスマ
アンカーとしてプレスの嵌め所として苦戦していた印象。剥がせたり、展開できればチャンスになる状況でもあるのでボールを失わないプレーをどれだけ増やせるか。

10.マディソン・21.デキ
ソンが下りて生まれたスペースにどちらかが入るようにして、前線に人がいない状況をなくすようにしていた。チャンスはだいたい必ずどちらかが絡んでいて、攻撃面文句なし。デキは前プレで奪ったり、ネガトラ時もしっかり戻るなど守備でもよくやっていた。あとはシュートを何本か打てれば。

27.ソロモン
不利な状況下での強引な単騎突破を試みるシーンも見受けられ、逆にピンチを招くことに。ドンリーとの連携攻撃はまずまずだったので、状況判断に磨きを。

22.ブレナン
ポステコが徹底しているポケットからのグラウンダークロスの押し込み。その戦術をブレナンが1番実践できている印象はあります。ただし、フィニッシャーとしての決定力に関してはまだまだ向上の余地を残しておりましたが、今回はしっかり決め切ることに成功。クロッサーとしてもまずまずですが、PA内に敵が多いときのクロスにもう一工夫欲しい。

7.ソン
CFとして出場。マディソンとデキのカバーもあり、CFながらも下りてきてボールに触れてリズムを作りつつ攻撃をけん引。41分のドンリーの縦パスをフリックして、ビックチャンスを作り出す。今シーズンもCFとしての出場はちょこちょこありそう。

後半
41.ホワイトマン
開始30秒の失点は状況的にも責められず。それ以降は特にピンチもなく、危なげなくプレー。
※GKのグンターも出場しましたが特に目立ったプレーもないため割愛。

57.ロブソン
積極的に上がるも、なかなか効果的な攻めにはつながらず。
52分のデバインのフリックに反応して抜け出すもトラップが大きくなりクリアされる。

35.フィリップス
出足鋭い守備でピンチの芽を摘み取る場面も。前半ほどカウンターを受ける場面もなかったが、相手のクロスを体でブロックしたりまずまずの出来。
85分にチーム5点目となる得点を決める。

12.ロイヤル先生
相手のプレスを切り返し、相手と距離を空けながらパスを試みるもこれが相手にあたり、相手の足元に。ミランとの交渉がストップしたことを受け、心ここに非ずか。

24.スペンス
前述したのでここでは多くは語りませんが、同じポジションのポロとはまた違う攻撃のパターンを見せており、このままいけば2番手は彼のものに。

73.ホール
相方のべリヴァルが色んな所に顔を出す反面、彼はバランスの良い位置取りを心がけているように見えた。ボールの持ち運びはダイナミックさを感じる。こちらももう少し見てみたい選手。

15.べリヴァル
前述したので彼も多くは書きませんが、守備良し・パス良し・クロス良し。
あとはシュートがどこまでの出来か見てみたいものです。

45.デバイン
消えている時間が多い中で、チーム4点目のヴェルナーへの展開や、スカーレットのスルーパスなど光るものは見せていた。消える時間をすくなくすれば出場機会が増えそう。

16.ヴェルナー
スペンスのアシスト以外は正直厳しい出来。
繋ぎのパスもラインを割ったり、シュートもしっかりGK正面に飛んだり・・
ただクロスだけは味方のもとにしっかり届くので、ある意味目が離せない選手。

59.ムーア
チーム3点目を決めたプレーは見事。しかし本来の左ではなく右での出場からか、ボールの受け方に少々ぎこちなさが見られた。若干消えてる印象が強いが、スペンスのインナーラップを促していたと前向きにとらえる。

62.ランクシャー
勝ち越しとなるチーム2点目を記録。プレー時間が短かったが
サイドに流れたり、ポストプレーも見られ、PA内でボールを受ければ積極的にシュートを放った。若手CF陣の勢力図のなかで1つ抜け出した印象を与えた。チャンピオンシップあたりのクラブにローンするのかどうか気になるところ。

36.べリス・44.スカーレット
ランクシャーが得点した後の交代ともあって、2人とも気合の入ったプレーを見せる。べリスは1回、スカーレットは2回のビックチャンスを外したため
両者とも非常に悔しいはず。この2人も今後ローンするのかどうか気になるところ。

最後に

すみません、だいぶ長くなってしまいました。現状チームは登録枠がオーバーしている為、厳しい競争が待っています。そこに加えて補強も行うはずです。皆怪我無く、いいプレーが出来ることを祈って次戦も応援したいです。

お読みいただきありがとうございました!

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