忙しいウェブ制作会社の社長さんに伝えたい、小さなコストカットがもたらす大きな利益のこと
はじめに
私の知り合いにはウェブ制作者が多いです。
彼らの受託業務は、仕事量が膨大です。そのため、私の専門領域であるコスト管理に取り組む時間はほとんどありません。
この現状に、私は、もやもやしています。
今日の話は、忙しくしてコスト管理に構っていられないウェブ制作会社の経営者に伝えたい、「でも、それってものすごく損しているんですよ」って話と、「損しないために何をしたらいいのか」って話です。
コストカットの力
とにかくコストカットは後回しにされがちです。
コストカットは、売上アップにくらべてわずかな効果しかないという先入観があるのだと思っています。
でもそれは間違いです。
例えば、月にわずか4万円を削減するとしましょう。
これって大したことないように思えますが、1年間で通算すると48万円にもなるのです。しかも、費用は継続的に発生するものがほとんどなので、一度取り組むと毎年削減できてしまうのです。
これは無視できない数字です。
というより、絶対無視してはいけません。
ほとんどの社長がコストカットをする機会がないもう一つの理由
社長がコストカットをする機会がないもう一つの理由、それは、税理士にお金のことをまるまる預けているからです。
確定申告だけでなく、日々の領収書もレシートも丸投げです。
これでは何にどれくらい使っているのか分かりません。
税理士がお金のプロフェッショナルであることは間違いないですが、税理士がかゆいところ全てに手を差し伸べてくれるはずがありません。
なぜなら、税理士の仕事は税務会計であり、税法のフォローアップとそれに合わせた税務処理だけでも膨大な仕事量なのです。
税務会計に関係がない、時間を取るサービスを無償でしてくれると期待してはいけません。これが現実です。
コストカット、何から取り組む?
コストカットに取り組むタイミングとしては決算が終わったときです。
税理士に丸投げしている人も、税理士に対して「総勘定元帳のデータを下さい」といえば、もらうことができるでしょう。
これを一つずつ見直します。
一人でやっている人は、サブスクリプションサービスをよく見直すといいです。
従業員を雇っていれば特に誰が何の費用を使っているのか把握できていないものです。
実践例
これは、東京に拠点を置くウェブ開発会社のケースです。
彼らは徹底したコスト分析を行い、毎月¥150,000の経費を削減することに成功しました。
これによって、彼の会社は年間約180万円を節約し、財務状態を大幅に向上させました。
コストカットはどうやるのか?
次の手順でやると効果が高いです。1だけでも効果があります。
経費の評価: 現在の支出を見直し、不要なコストを特定します。
売上に直結する経費の上限を決める:売上に直結する経費は削れません。しかし、それらの経費も勘定項目(費用のグループ)ごとに上限額を決めます。
毎月の観察: 毎月上限額を超えないか確認し、超えてしまったときは何が原因だったのかを考え、再発しないようにアイデアを出す。
第三者に介入してもらう方法もある
ここまで書いたけど、めんどくさいな!と思う経営者もいるでしょう。
わかります。僕もそっち側だったからです。
めんどくさいですが、効果が高いことも冒頭にお伝えした通りです。
どうしても後回しにするんであれば、管理会計が分かるサポートに入ってもらうといいでしょう。
会計士、中小企業診断士、対応可能な税理士、認定経営革新等支援機関といった方が対応可能です。
結論
効果的なコストカットは、上記のように、長期的には1000万円を超える大きな節約につながる可能性があります。
コストカット、今までやっていなかったとしたら、ぜひ検討してみてください。
コストカットは地味ですが、経営者の心の自由につながっていると思っています。
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