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「ワールドトリガー the Stage B級ランク戦開始編」感想1

ワールドトリガー the Stage B級ランク戦開始編
 シアター1010   2023年8月5日~6日
 サンケイホールブリーゼ 2023年8月10日~13日
 天王洲銀河劇場 2023年8月18日~27日

2022年夏にワーステにハマり、そして迎えた第3弾!
ハマりにハマった暑い夏の感想を、第4弾の公開前に何とか出力します、やはり締め切りは偉大です。

今回は、早着替え&兼役以外の要素について語ります。
あちらこちらにとっ散らかると思いますがご容赦ください。


欠損表現について

ワートリ特有の表現といえば、ベイルアウトとトリガー、四肢欠損があると思います。ベイルアウトは早着替えの方で書いていますので、その他の表現について。他の作品を知っているわけではありませんが、これほど簡単に四肢欠損する作品は珍しいのではないでしょうか。

ステージでも手足を欠いた状態が表現されています。片腕を背中につけて剣を構える熊谷の姿はまるで騎士のように凛々しいです。
遊真は斬られた側の腕を胴に付けてのアクション。片腕を振れないと体のバランスを取るのも大変でしょうに、回転など大きく動く時には少し腕が開くけどすぐにまたピタリと胴に付けられてます。身体能力の高さ、表現へのこだわりに唸らされます。

腕ばかりではなく脚も欠けます、脚を失った諏訪が高い所で片足ケンケンしているのには見ているこちらがひやひやしました。

トリガーについて

舞台の上では、トリガーは勝手に出たり消えたりしてくれません。
ボーダーのトリガーには、メインとサブ、同時に2つしか使用できない制約があります。
だからROUND2で半崎を強襲する時の遊真は原作と違ってバッグワーム無し。直後の堤戦でグラスホッパーを使うから片手を空けていないとならないわけです。

荒船と対峙する時にも、
スコーピオン両手持ち→狙撃で左手を飛ばされてスコーピオンを手放す→グラスホッパーでフェイント 
と、舞台という制約があっても「2つしか同時に展開できない」トリガー構成は自然な流れできちんと再現されています。
ROUND3でも同様に、茜に右腕を落とされてスコーピオンは左手のみ。村上戦でグラスホッパーを使うのでやはり片手を空けていなければならないのですが、両手持ちできない理由がきちんと存在しているのが素晴らしいです。ROUND4の遊真vs二宮も同じシチュエーションですね。

ROUND4の奥寺&小荒井も、犬飼強襲シーンでは着けているバッグワームを原作では戦闘中に解除しますが、ステージでは壁抜きで退場した際に脱いでいます。アタッカー同士の乱戦、舞台上ではグラスホッパーの演出はありませんが、解説で使っていると語られています。
さすがは物販でトリガーセットキーチェーンが真っ先に売り切れるジャンルです、設定へのこだわりが強いです。尊いです。

ほとんどの武器やバッグワームの着脱は舞台への出入りの際に密かに行われて、注意していないと見逃してしまうくらい自然ですが、武器の装備をあえて舞台の上で行うこともあります。
太刀川隊でのコソ練、戦いたくないとごねる唯我に出水が銃を手渡す(本編1:42:56)。出水と唯我、二人の力関係も窺わせる好きなシーンです。
狙撃手訓練でユズルと千佳の会話、千佳の手からすっと銃を取り上げる出穂(本編1:47:00)。千佳が訓練から作戦会議へスムーズに移行できるように配慮されています、テクいです。この作戦会議シーンは、千佳が隊服なのだから修も隊服のままでも良いでしょうに、私服で参加していることも含めて、こだわりを感じて好きです。

円盤本編に収録されていないシーン

カメラ割の関係で、円盤収録の際にカットされてしまったシーンについて。修に関しては最後の項にまとめます。(まとめたらこの項が寂しくなりましたが、このままいきます)

ROUND1、B級ランク戦の解説の為に踊る隊長達のシーン。
隊長みんなが小走りで去る中、“一番上手にいる”二宮が、わざわざ逆の下手側に“歩いて”退場していきます。ポケインで。薄暗い中でも長身で目立つから、非常に可笑しみがあります。本編映像には入っていませんが、特典映像(1:16:35)でちょっとだけ確認できます。

ROUND3、村上に対して「今までの強敵との戦いの経験が全部乗ってるからな」と言いながら自分を指さす太刀川。強敵=自分だと主張してます、こちらも幸い特典映像(23:45)に残っています、アングル違いでちょっとお得です。

スコーピオン型ペンライトについて

今公演から導入された、スコーピオン形ペンライト。
公演中に邪魔にならないよう、「ペンライトをつけるのは舞台上のオペがペンライトを点けている時だけ」というルールがありました。
部隊と一緒に踊るオペレーターが、ペンライトの色と、隊によって縦横それぞれに違う振り方を客席に教えてくれていました。

ROUND4では、栞ちゃんが三雲隊の作戦会議(1:57:09)からスコーピオンを点灯して登場します。こんな会話シーンからペンライト点灯してしまっていいの?と思っていましたが、その後の乱戦でスコーピオン操作に目を取られたくないので、ナイス指示でしたありがとうございます。

那須隊の志岐ちゃんは振らずにぎゅっと両手でライトを握っていたのが一転、情熱的に激しく踊り始めるのでカテコまで正しい振り方がわかりません。ギャップの激しさに笑ってしまいます(笑)
もう一つオペネタで、二宮隊の振付。
両手でライトを握り、上に突き上げる。ピアノのメロディと相まって、祈りのような振りです、氷見さんは。カテコの綾辻さんは、非常にパワフルで、祈りというより何か耕しているようにも見えます。個性的です。思い出すたびに笑みがこぼれます。なんでそうなった。
円盤でもちょっと映っていますし、特典映像には全景が収録されていますのでチェックしてみてください。

ここから私のペンライト体験談です。
「目も手も忙しくて大変だけど」と舞台挨拶でも気遣っていただきましたが、確かに忙しくて大変でした。
初めてのペンライト、1回目の観劇では目当ての色を出すこともできませんでした。ついには点灯を諦めて、玉狛以外は消灯状態のままで応援していました。素人でも主役は点灯できるように、点灯して+1で玉狛第2に設定してあるのですね。配慮ありがとうございます。
だから初日にライトつけて振ってらっしゃる観客の皆様の熟練度には頭が下がります。特典映像でも上から写した客席が出ていましたが(47:17)、初日にして綺麗に色が揃っているしほぼ全席でペンライトが振られているしで、熟練度の高さがうかがえます。これは舞台から見たら綺麗だったでしょうね。

2回目はカンペを作って臨みましたが、番号→隊じゃなくて隊→番号の索引が必要だったのですね、経験不足だとカンペさえちゃんと作れません。一幕は全然振れず、休憩時間で急いでカンペを作り直して二幕目は楽しく振れました。参加出来て楽しかったです。

ライブビューイングの映画館にもペンライトを持って行きましたが、ペンライトを持っている方があまりいませんでした。映画館には物販がなかったし、通販は早い段階で売り切れになってたから仕方ないですね。二宮の誕生日を祝えたので、持っていってよかったです。

スコーピオン型ペンライト 色と隊

ペンライトの色は2期OPから判断していますが、ROUND5以降のことも考えているのですね。王子隊は何色になるのでしょう。

影浦隊のダンスシーン、客席に影浦隊のレッドパープルが広がる中に黄色い光が見えますが、影浦と同じスコーピオン二刀流なのだそうです、粋ですね。


グッズについて

劇場に行ったらグッズを買うのはお捻りのようなもの。
お財布が許す限り玉狛第2を応援してきました。千佳のアクスタは出ませんでした…
背景にしているリングノートは、S席の入場特典です。ランク戦の記録を残せるようになっていました、コンセプトは素敵ですが、もったいなくて使えません。
ペンライトも、『スコーピオンなら二刀流だ』という御意見を見かけて購入してみましたが、前述しました通り1本でも振り回された私には、二刀流は高すぎる壁でした。

ビッグサイズブロマイドも4種コンプしました

三雲修について

チケットに御縁があって、劇場に4回行くことができました。
諏訪さんのファンサがヤバいとか来馬さんのお手振りが可愛いとか那須隊の介護状態がエモいとかいろいろと情報は得ていましたし、複数回観るなら円盤には収録されない部分に注目しようと心がけていたのですが…私の目が三雲修に吸い寄せられて離れないのです。
修だって全部が収録されるわけじゃないし、観たいものを観るのが一番だと早々に諦めました。

ステージの修はとにかくかわいい。
原作の修は反応がフラットかつマジレス蛮族なところが目立って動じない印象が強いのですが、ステージの修はおろおろおたおたと人間味あふれる部分が多いので、かわいそう度合いが高いのですね。

というわけで修について、好きなシーンや円盤には収録されていないシーンを挙げます。劇場で観ただけで、もう思い出の中にしか存在しないので間違ってる部分があるかもしれませんが、幻覚を見てたんだなと生暖かく見逃してください。

まずはROUND2、玉狛第2の作戦会議シーン。円盤では全く映っていませんが、修と遊真がとてもかわいかったのです。
宇佐美:もし見つかっちゃったら?
千佳:えっ えっと…そのときは…
修、宇佐美の問いかけにはっとして、慌てて手元の資料をめくる。遊真も腕を組んで3の口で考える仕草。
宇佐美:アタシが逃げ道を指示するぜ!いろんな状況があるからね
千佳:はい!
ほっとした表情を浮かべる修、笑顔の遊真と視線を交わしてうなずきあう。栞に頭を下げる修。
物語のメインは千佳と栞ちゃんだから仕方ないですが、二人ともすごくかわいかったので全く映らないのは悲しくもったいないです。円盤には栞ちゃんの背後でファイルの影がちらっと動いていたり、全景に戻った時に礼をした修が頭を上げる一瞬が写ってますね。

そして作戦会議後、レイジに夜更かしを咎められた修が高い所からよっこらしょとゆっくり降りてくる様子が、いかにも運動神経の悪い子供でかわいいと評判でした。
トリオン体だとROUND3で、同じ位置からひらりと飛び降りていますね、しかもレイガストを持って(円盤だと52:48辺り)。リリイベで溝口さんが、トリオン体と生身との差を見せる数少ないチャンスだったとおっしゃっていました通り、良い対比でした。
私が初めて見た公演では修が書類を全部回収できないまま降りてしまって、置き忘れをレイジさんが回収して修に手渡していました。修の過労具合が更に伝わって良かったです。演出が変わったのかなと思いましたがアドリブだったようで、1回しか観られませんでした。

動きの比較という話題でもう一つ、アステロイドの攻撃モーションについて。
ROUND2と3の修はアステロイドを撃つ際に、『キューブを出して割って打つ』、手を広げて撃つまでに時間のかかるアクションだったのが、ROUND4ではそのモーションがだいぶ省略されて、犬飼に対して素早く攻撃ができていました。まさに「うまくなってるねメガネくん」、唯我との対戦で経験を積んだことを表現していると思いました。

遊真vs村上の10本勝負の際に参加しているモブのC級隊員2人。スマホ隊員の立ち位置が遠かったのも一因かもしれませんが、修の写真を全然撮らないのです。修の”ノーマーク感”が出ていて好きでした。ノート隊員は修のこともちょっと気にしてくれていて、それはそれで嬉しかったです。

やはり円盤には収録されていませんが、ROUND3、最終盤の那須vs来馬戦。
太刀川の解説の間、修がレイガストに隠れてどこかに通話しています。原作では描かれていない、千佳への砲撃指示です。
対戦相手も解説者も観客も、誰も観ていないところでも演技している細やかさと、密かに策をめぐらす嫌がらせメガネぶりがマッチして最高です!
通信した時点でも那須達より高台に居たのに、更に安全圏へと移動するのが本当にイヤらしくて大好きです。(褒めてます)

エンディングもバージョン違いがあって、最終日1回目はパラパラを踊る中に迷い込んだ修が、踊り狂う遊真たちに声をかけるも反応がなく、おろおろしている間に唯我が蹴りだされて…という展開でした。せっかくなので特典映像にそっちも入れて欲しかったです…

修はこの公演でほとんど笑顔を見せません。遊真千佳宇佐美がニッコニコで踊っている三雲隊のダンスも、一人だけ真面目な顔です。チームが勝っても喜ばないし、太刀川に褒められても表情が暗いまま。
そんな中で、ワーステオリジナルの演出である、唯我のパラパラシーン。原作では対戦の過程は描かれずに8対2の結果だけをポンと出され、修も勝率の低さに硬い表情です。
ワーステでは修vs唯我の対戦シーンが描かれます、唯我からポイントをあげてガッツポーズで喜ぶ、8対2の内の2勝。公演中ずっと『するべきこと』に追い詰められている修が、笑顔を見せるシーンなのです。
特典映像では チャプター2の10:30〜が練習風景。特に11:50からはもう本当に嬉しい、それだけの意気込みで作ったシーンだというのが嬉しい。内容はネタバレしませんが本当にありがとうございます。
チャプター17、1:13:15〜唯我戦を袖から映した映像も本当にありがとうございます。

そしてROUND4の講評からエンディングまでの流れがもう本当に好きで。音楽も相まって、決壊するほど泣いてしまいます。
ガロプラ迎撃編はあの屋上回から始まるかと思うと今からワクワクします。ついに来月公演開始です、楽しみです!

ここまで読んでくださってありがとうございました。
まだ書きたいことがあってまとめきれなかったので、あと2本くらい書ければと思っております。

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