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ワールドトリガー第244話「遠征選抜試験40」感想

ジャンプSQ2024年9月号 ワールドトリガー第244話「遠征選抜試験40」感想です。

恒例の1頁目予告、冒頭から「特殊シミュは軽めにいく」と諏訪さんが宣言して。
課題も大事だけど修の見せ場が無くなってしまうのではないか、久しぶりに修が「それはそうなんですが」と諏訪さんにゴネてくれるんじゃないかと期待しましたが、諏訪さんは修の能力を生かす方向にまっすぐ進めてくれました!見せ場を作ってくれてありがとうございます!

どっちの読みが通るか、刺さるやつには刺さるくらいの戦術。
ランク戦の時にログを見てずっと研究してきた人達を相手に人読みするんだから、修に有利な気がします!A級隊員と、ランク戦で当たってない漆間がいる古寺隊歌川隊は難しいかもしれないけどそれ以外ならきっと大丈夫!
シミュの対策は最低限に、と同じ発想をしていた通常シミュ3日目の水上隊が2勝7敗1引き分けでしたが、修はどのくらい勝ってくれるでしょうか。ドキドキします。頑張れ修。

課題をやりたくない香取が、シミュの全権を修に渡すことに抗議しない上に、全部対策するのは無理だと断言してくれるのは、修の発想を認めてくれたんだなと嬉しくなります。これが初日だったら、きっとズルいズルいともぎゃっていたことでしょう。文句を言いつつも残業も受け入れて、本当に人参の効果すごい。玉狛じゃなきゃ用意できない御褒美です。

宇井ちゃんが夕食時に課題の写真をみんなに配れる、つまり昼のうちに写真を撮ってあるということ。
描写はなかったけど、2日目以降もずっとメモ帳残業してたと確定して良いのでしょうか。
諏訪「他の面子は今晩から分担課題だ」は、前日まではシミュや共通課題をやっていたのか、残業自体が今晩からなのか。どっちでしょう。
分担課題を残業で進めるなら結構良いとこいけるかな〜あとは修がどの程度勝ちを引けるかが問われます、策の3号頑張れ!

そして二宮8番隊。シミュをユズルに任せて見せ場を作ったのに即座に否定されて、豆鉄砲を食らったような表情の二宮が話題でした。ユズルも遠慮せず二宮に意見できるようになったことは良かったのですが、二宮の考えはどうだったのでしょうか。

ちょっと話が長くなるしまとまっていませんが、と前置きしまして。
『シミュを中学生に任せて他の4人で課題を片付ける』、二宮8番隊も諏訪7番隊と同じ作戦だとはじめは思っていました。諏訪7番隊→二宮8番隊という順番だったのもその為で、『隊長が順を追って説明したから隊員がすんなり受け入れた諏訪隊』と、『言葉足らずな隊長と隊員視点しか教えられていない隊員の二宮隊』を対比させる流れだと思っていたのです。
でも、よく考えてみれば二宮が諏訪と同じ作戦を立てていたかどうかがまず明らかになっていません。
二宮隊はトリオン長者が多くて「読み」以上のことができる隊、今は総合順位も高くないからそれほど対策される側でもない、と諏訪隊とは条件が違います。
分担課題の重要性は今回の諏訪隊だけでなく水上隊古寺隊も語ってきていますが、二宮が課題の点数を重視しているとは限りません。点数よりも隊員の成長を優先している、あるいは長時間戦闘前にメンバーの仲がよくなることを優先するかもしれません。何を目的とするかで正解も変わる、点数が欲しい諏訪隊と隊員教育を優先する二宮隊、どっちが正しいなんてことはない。…ん-、今後の様子見です。

今回で、歌川隊を負かしたのは二宮隊だったことが明らかになりました。
それを踏まえて前回の遊真の表情は、更に深みがありますね…自分達に唯一土をつけたのがレプリカ顔のトリオン兵だということに、遊真も少し気を引き締めたのかもしれません。
ん、でも漆間達、唯一負けたチームへの感想が塔のビジュアルなの?敗因である千佳ユニットに触れないのは不自然では?と思いましたが、もう過ぎたことで反省しても意味がない、負けルートを塞ぎにはいかないのがA級らしさなのかもしれません。

そしてB級隊員には「まじめな人」が多いというフリからの照屋と樫尾。もうすごい真面目、疑問は解消しないと気が済まないし自分で考えたい。可愛い。更にまじめな弓場さんも可愛い。
今回のユズルの発言でA級とB級の差について議論が起こっていましたが、負けが込んでも全然ギスギスしていない、その辺もA級とB級の意識の違いなのかもしれません。

北添隊→水上隊で外観のフェイクを疑ったという判断でしたが、水上隊→北添隊で北添隊に対して外観のフェイクを疑うようになるかはちょっと疑問です。勝敗表欲しいですね…

そして北添4番隊、菊地原の引き分け狙いはそれでも勝利を目指しての結果で、はじめから勝利を捨ててる裏技とは違います。
ここから妄想ですが、そもそも、隊員がトリオン兵をどう活用するかを見たかったはずの上層部がどうしてこの強制引き分けルールを採用したのか。
強制引き分けルールに気づくかどうか、気づいても使うかどうか。遠征に出すか防衛に残すかの試金石にしているのではないかと想像します。なので、同じ引き分け狙いでも裏技を使わない菊地原は遠征向きという判断になるんじゃないかなと。

初日の課題得点は染井華385点、菊地原士郎292点、外岡一斗263点、北添尋224点、南沢海211点。
華さんのデスクワーク力がものすごく高い、ぶっちぎりです。にしても7割が華さんってバランスがおかしくないです?共通課題が終わってないメンバーが多いのでしょうか。

きくっちーが自分じゃなくて華さんの為に怒っているのが良かったです。
「読めるでしょ?日本語」は、英語版だと「読めるでしょ?英語」に変わるのかな?

日本語が読めるならわかるでしょ、からの日本語は読めないけど図を見ればわかるよの流れも綺麗、つくづく各隊員の個性の違いと見せ方が上手です。
日佐人くんはクローニン班長を知ってるんですね...ゲーム仲間の藤沢くんから聞いてるとか?
なんでとりまるだけ別個なのか不思議でしたが、「先輩方」でくくれないから同年代のとりまるだけ別に表現したのでしょうね。同じ学校で仲もいいでしょうし。

才能比較はトリオン量が基準だと言われていました。角をつけてまでトリオン量を求めたアフトのヒュースらしい基準です。
千佳が38、レイジが11。迅、遊真、烏丸、陽太郎は同じ7ですが、大きさや位置が少し違うのはSEや年齢を考慮しているのでしょうか。小南が6で少し下、修が2。下の下と言われなかっただけましでしょうか。
キャラクターにそれぞれ個性を持たせている作品なので、『実力』や『才能』というワードも他の人が同じ定義で使っているとは限りません。『ヒュースがそう考えている』くらいに捉えておいた方がよさそうです。

玉狛は特別じゃないというけれど、玉狛第2は本部に所属できない事情のある子ばかり揃ってるから、それを受け入れられるだけでもだいぶ特別なんですよね。それに、軍事国家エリートのいう『一般的な指導』って本当に玄界基準で考えて良いのかという疑問も。アンジャッシュ的な行き違いがあったりしませんか?
遊真とヒュースが近界民であることを隠さなければならない事情があるのはわかりますが、玉狛と本部で『変わったことをしてない』というのは少し不誠実な気がします。外国語を学ぶのに、普通の学校と外国人が多く在籍する少人数の塾ならどちらが習熟しやすいか、比べるまでもないでしょう。
本部の人間相手の会話、更にA級隊員や上層部に監視されていることも考慮して、ポジショントークをしている可能性もありそうです。ヒュースは真面目だけどエリート軍人ですから。

ヒュースは個人でしか寝られないから男4人でカナダ人のお悩み相談室開始かなと予想していましたが、当たりました!
ろっくんが、場所や時間を改めたりせずに溢れる衝動のままにヒュースに問いかけるのがすごく良いですね。笹森半崎がぽかんとしていますが、若村がそこまで修を意識しているとは思ってなかったんじゃないかと思います。

なぜ若村が修を意識するのか。香取を御せない自分にとって、自分より強い相手を従えてる修が羨ましい...んー違うか不可解だから理解したい?

『何がちがうんだ』という質問ですが、本当に聞きたいのは自分が修のように結果を出す方法のハズ。ヒュースが修の能力について言語化してくれるのを楽しみにしていますが、そもそも若村の焦りが見違いの方向を向いてると思うのです。
適材適所、出来る人がやればいい 閉鎖環境試験の間ずっと言われてきていることで、若村が修と同じ事をする必要はないし修も若村と同じことは出来ない。みんな違ってみんな良い。
でもそれは若村と読者が期待する答えではないので、引っ張ったからには期待に応えてくださると信じています。

「若村と修は何が違うのか」という引きでいろいろ議論が始まっていましたので、私もちょっと参加します。
「何が違うのか」 修はそもそもその質問をしない、そこがもう違う。
彼我の才能差・実力差は修にとっては当然のことで、なぜ他人に出来て自分に出来ないかなんてことに疑問を持ったりはしない。出来ないことを受け入れて、出来るようになるために努力する、吸収するだけ。思考に迷いがないのが強みなのでしょうね。
あと他人の目を気にしないところ。迷ったことで置いていかれた経験から、判断の速さに磨きがかかったところ。
ただ、「気持ちの強さは関係ない」。意識があっても実力とは関係がない、精神論ではない指導をヒュースが提示してくれると期待して、次回を楽しみに待ちます。

まだまだ語りたいことはありますが、今後の展開を見てからの方が良さそうなので今回はこの辺で終わりにします。
ここまで読んでくださってありがとうございました。


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