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会話を頑張るのをやめたら、むしろモテた話【人見知り女子の婚活】

私は極度の人見知りだ。私をよく知る友人や家族からは、「話し方がカタコトすぎて中国人みたい」「家にいる時と別人すぎて外で会うとびっくりする」「表情筋が死んでいる」「もはや石」など散々な言われよう…。


石になっている自覚も、会話が下手な自覚もある。引っ込み思案で会話も下手(というか続かない)ときたら、男友達ができるはずもなく、接点がなければ彼氏ができるはずもなく…。恋愛とは無縁の学生時代を過ごしてきた。

だからこそ、社会人になって、"彼氏"という存在に強烈に憧れた。結婚願望もめちゃくちゃあった。けれど、意気込みだけではどうにもならず、婚活では数々の失敗を重ねた。

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私「休みの日何されてることが多いですか?」
男性「ドライブが好きだから、遠出することが多いかな~」
私「遠出いいですね~、私も旅行すきです」
男性「真夏さんは何してることが多いの?」
私「え~と…、(最近は英語の勉強してるけど、理由は連載中の少女漫画の原作が英語で、そっちは完結してるかどうしても続きを読みたいからなんだよな…。なんかそれ言うのはオタクみたいで嫌だし…。説明が難しい…。)ゴロゴロしてることが多いですね~笑」
男性「…みんなそうだよね~(苦笑」

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男性「読書好きなの?」
私「はい!ジャンルは偏りがありますけど、好きです」
男性「どんな本読むの?好きな作家さんとかいる?」
私「え~と…、(え~!伊坂幸太郎とか三浦しをんとか京極夏彦大先生とかいっぱいいるけど誰って言うのが正解…?過去に伊坂幸太郎は嫌いっていう人もいたし、三浦しをんは男性ウケが悪いイメージあるし、京極先生は好き嫌いめちゃくちゃ分かれるし…)最近は長田弘さんっていう方が好きで、詩とか書いてる人なんですけど…」
男性「…へえ~、知らないかも~」
私「ハハハ…(ですよね~)」

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下手くそすぎる。思い返しても下手くそすぎる。つらい。てか雑念が多すぎる。今思うと、私はいつも「自分のことばっかり」だったんだよね。


この話知らないかもしれないし…
興味ないかもしれないし…
説明長くなっちゃいそうだし…
相手は考え方違うかも…
言っても分からないかも…

よく言えば「馬鹿正直」「気遣い」だけど、正直「ただの独りよがり」だなと。興味あるとかないとか、知ってるとか知らないとか、考え方の違いとか話してみないと分からないし。相手が知らない話なら、その良さを語ってみる価値はあるし、面白いかどうかを決めるのは相手だし、考え方が違ったところで、それがマイナスとは限らないし。コミュニケーションを放棄してるだけだったなと思う。


とまあ、頭で思うのは簡単でも、思考のクセも話し方のクセもそう簡単には直らなくて、落ち込む日々が続いた。


「今日も上手くしゃべれなかった」「全然盛り上がらなかったし」「相手も気まずそうだったな」「なんで相手に気を遣わせちゃう話し方しかできないんだろう…」「私はなんて面白くない人間なんだ…」………、

 
え、私って面白くなかったっけ?


 
話下手な自覚はあったけれど、自分をつまらない人間だと思ったことはない。やりたいことはいっぱいあるし、勢いで動くから興味のジャンルも経験も多いし、1人でどこでも行けちゃうし、その分失敗やできないことも多いけど、自分の力でやり遂げてきたことだってたくさんある。

何が楽しくて、何が欲しくて、私、「上手に話すこと」にこだわってるんだっけ?どうせ嫌われるなら、どうせ切れる縁なら、やりたいことをして、聞きたいことを聞いて、伝えたいことを伝えて、嫌われたい。そう開き直ったら、少し気が楽になった。話下手なのは変わらないし、大したネタもないけれど、かわりに意識したことがある。


上手に話せなくても相手の目はしっかり見る
②気の利いたこと、より、気になったこと
③言葉に詰まる時は、開き直ってゆっくり言葉を選ぶ
④沈黙ができちゃったらとりあえず見つめる笑
⑤面白い時は全力で笑う


上手に話せなくてもいい!言葉に詰まってもいい!相手の目はしっかり見よう!そう決めた。で、これが結構よかった。相手の目をしっかり見ると、緊張するどころかむしろリラックスして会話ができた。多分、相手も「しっかり聞いてくれている」「興味を持ってくれている」と感じて話しやすいのと、話が盛り上がるのと比例して、質問も振りやすくなったんだと思う。


質問に対してパッと答えが出てこない時もある。過去の私は、そういう時、「えーと…」とジタバタ焦ってしまったり、めちゃくちゃ目を泳がせたりして、相手に「答えにくいよね」「急に聞かれても分かんないよね」なんて気を遣わせちゃうことが多かったんけど、

「ちょっと待ってくださいね」

と前置きしたうえで、伏し目がちにゆっくり考えるようにした。そうすると意外と、「何を言うんだろう?」と思うのか、面白がって答えを待ってくれたし、なにも何十分も沈黙するわけじゃないし、大した間じゃないことに気付いた。「えー」だの「あー」だの言わないでじっと考えられるのって、ある意味色気かも、とか思ったり…笑。


そして一番大切なのは、気の利いたことなんて言わなくてもいいから、気になったことを素直に聞くこと。どんなアホな質問でもいいから、「なんでなんだろう?」って思ったことを素直に聞くのが最優先だと思うのよね。雑な例えで申し訳ないけど、「サッカーが好きなんだ」って言う人に対して、「見たこともやったこともないから、まずルールを教えて欲しい」っていったとして、驚かれることはあっても、不快になる人っていないと思う。てかむしろ、嬉々として教えてくれると思う。


極論、人が心を開いて、居場所を感じるような人って「中立な人」なんだと思う。好かれる必要もないし、ましてや上手に話せる必要もない。

ただ、そこにいて、
自分に興味を持ってくれる人。
目を見てじっと聞いてくれる人。
面白いと思ったことを共有できる人。

それだけでいいんだと思う。


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真夏
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