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十分作文✏️立脚できるか

先日、
よく調べないで行った植物園が
宗教施設だったかも、と現地で悟り
まったく楽しめず
滞在時間45分で足早に逃げ帰った。

お花見に行ったのに、
恐怖におののいた。

でも、
これは
私がその場に立脚していなかったと
時間が経つにつれ思う。

この前、本で読んだばかりだったのに。

子供は立脚しているから
目の前の対象に向かって集中して
好奇心を持って接しているから、
大人から見てなんの変哲もない所で
一人で楽しそうに遊べる。

「しまった、宗教施設っぽいよ!」
「こわい!勧誘されたら、どうしよう!」
私はこのような余計な雑念で、
せっかくのお花見タイムを
だめにしてしまった。

立脚。
その場を楽しむ力ー。

その場を楽しめる達人が
我が友人。

今はなき新木場スタジオコーストという
運河の埋立地にあるライブハウスでの
ライブの帰り道。
その日は猛吹雪で、海上の橋を渡る時なぞ
強風と横殴りの雪で、まともに歩けない中
同行者はその状況を楽しんで
ゲラゲラ笑っていた。

私一人だったら
半べそかいていただけだったよ。
でも、友人が笑っていたから
「そうか、楽しいのか」と氣が付けた。

太陽のような友人だったら
かの植物園でも
「なんかヤバいな!?」などと言いつつも
きっちり花見も楽しんだのだろう。

何事も氣持ちの持ちよう。
この前の目的は
お花を見て楽しむことだった。
立脚してその場を楽しみたい。


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