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離婚⑨〜経験からの助言〜

※追記あり

私は結婚10年目近く。突然前触れもなく妻から離婚して欲しいと言われた。

なんでこうなってたんだろう…。
毎日くよくよ考える。
ただ思うのは、そもそも入り口から間違ってたな、ってこと。離婚を切り出したのは妻だけど、結婚当初から違和感は自分にもあった。大アリだった。「この人合わないかも」っていう違和感。
これは今考えれば、相手にも失礼だった。
本当に…。

いきなりだが助言する。
これから結婚しようと思ってる人。
そして結婚に向けて話は進んでいるけど、ここに来て相手に対し違和感が出てきた人

その違和感、大事にした方がいいと思う。
人の「感覚」はナメてはいけない。

私は「結婚しよ!」っていう軽いノリと勢いで突き進んでしまった人間である。
交際期間は2年ほどあった。しかしはじめから結婚を前提としていた。なぜなら結婚というパワーワードを出せば付き合ってくれるかも、そんな甘い甘い考えがあったから。そして実際付き合えたけど、宣言した以上引くに引けなくなった。
しかしプロポーズを終え、両家顔合わせなどが進むあたりで、急に結婚生活が現実味を帯びてくる。「本当にこの人と結婚して大丈夫なのか?」不安が付き纏う。好きだし、人として尊敬できるけど、なんか価値観が全然違う。それは家族観も金銭感覚も、描いている将来像も、いわば何もかも…一緒に生きる未来があまり見えない。けどもう今更引けない。そもそも結婚自体はじめてなんだから、みんなそんなものだろう、とにかく進むしかない。はい、淡々と進みましょう。

そう思って籍を入れた。

それから約10年後、離婚協議でメンタル壊し仕事を休むハメになっている。

男は女に謝ります

勿論そんな入り口でもうまくいってる夫婦も沢山沢山たーくさんいるはず。一概にこうとは言えない。ただ、自分が繊細だと思う人、こだわり強めだな、って思う人は、よく心の声を聞いてあげた方がいいと思う。そういうタイプの人は、自分を誤魔化していても、心の本音が変わる可能性が低い。時間が経つ中で思ってたことも変わるよね、人生ってそういうもんだよねって、よく聞く。けれど少なくとも私はそういうことはあまりなくて、はじめに思ったことは何年経っても変わらないし、そもそも価値観は生まれてからほぼ変わらない気がする。それは良い悪いではなく、単なる性格だ。こういうことを聞くと「自分もそうだなあ…」って人もいるはず。そういう人は、結婚相手の決断は慎重になっても損はない、と思う。

そして相手に違和感があるならば、たとえ結婚に向けて話が進んていたとしても、「やっぱりごめんなさい!」という判断も考えていいと思う。そこでの労力は痛いけど、離婚と比べたらもはや比べるまでもないくらい大したことないから。それに、何より、それが相手の為にもなるのだ。いつか傷つけてしまうなら、今けじめをつけた方がいいと思う。相手に失礼だ。

なんて、アラサー親父のボヤキです。
こういうことしかもはや言えないから。
今となっては。だから、この助言は、実は自分自身への助言でもある。とにかく心の声を無視しない。なぜなら心が頑固だから。そして、自分が感じていることは相手も感じている。そうなったらうまくいかないのだ。

ちょっとカッコよく、今回は若者への助言という体を取らせて頂いた。謝謝。コップンカー。
アホボア。

追記
当初この記事を書いたときは自分のことばかり考えていた。しかし、見切り発車の結婚は実に相手にも失礼であったという視点が欠けていた。結婚というのは相手の人生の時間を拘束するのだ。そうした一大決心をするときは、しっかり責任を持つ覚悟が必要だったと思う。1人の女性の大切な時間を奪ったのだ。それはしっかりと胸に刻み生きていかないといけない。

結婚とは、相手の人生を背負うことでもある。
だから、その重荷に耐えられるかしっかり考え、
決心したなら、その責任に真摯に向き合い、相手を精一杯愛する。これが大事なんだと、今は、思っている。

【離婚⑩に続く】

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