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2024年6月まとめ ロックンロールは!鳴りやまないっ
ここに日々の振り返りを書こうとするといつも、自分が日々をひと月単位で認識していないことに気づきます。ジャンプが月曜を、月マガが月の始まりを、アフタが月の終わりを教えてくれる、それだけ。日々は流るるままに。
それと、実験的に見出し画像をつけてみました。適当に調べて適当につけていくようにします。今回は「音楽」で検索してみて出てきたやつを使いました。安直でちょっと恥ずかしい。
響け!ユーフォニアム3
色々あっての完結編。一期が2015年とのことでほぼ十年越しの完結編になりますね。本当に色々あったので感無量ですよ。
北宇治の吹奏楽はこれから先も続いていきますが、黄前久美子を含めた滝昇体制一期生らにとっては最後の一年。名実ともに強豪となり実力主義を標榜する北宇治に黒江のような人間がやってきたのは不幸としか言いようがないと思いますが、来ちゃったものは仕方ない。実力を伴ったうえで「上手い高校で吹きたい」と「楽しくやれればいい」を同時に思うような存在を想定することはまずないですから、本当に試練と呼んでいい波乱だったと思います。仲間なのに真っ向から対立する主義ですからね。
シリーズの総括でもあるラストの二話がとても良かった。二年次に黄前が語った「頑張れば何かがあるって信じてる」と、高坂が入学当初から語る「特別」。シリーズの根幹をなす二つの信念は結果を重く見たものです。では、その結果とは何なのか? 金賞やソリストを吹くこと? それだけなわけがありません。なりたい自分を選び、責任を果たした黄前の三年を無駄だったと断じることは誰にもできず、彼女はその決断をもって特別でなくとも高坂の隣に居られ得ることを示した。最終的に高坂がプロ、黄前が教師の道を志したのがものすごく納得できました。話によるとかなり根本的な改変がアニメ化に際し行われているそうなので、いずれは原作の方も読みたいですね。
ガールズバンドクライ
なぜ同じクールに花田十輝脚本の音楽アニメが二つあるんだ? 「後悔も喜びも全部歌になれ」のユーフォと「怒りも喜びも哀しさも、全部ぶつけろ」のガルクラを同時にやって「数分間のエールを」を同時期に公開してるわけですが……なんで同時に? むしろだからこそ同時にやってるのでしょうか。
完全ノーマークでしたが、動きがコミカルで、声が馴染み、何より楽曲が良い。アニメやドラマ作品に求めるのは漫画小説にないもの、つまりは動きと音なのでこの時点でかなり好感触でした。ユーフォ三期でもその傾向はありましたが、音楽を感情の発露であるとしながらもコミュニケーションを音楽のみに頼らない方針は現代的な誠実さを感じましたね。きちんと話す、向き合うという手段を無視しないうえで伝えたい人へ音楽を届けること。音楽で伝わるものを信じながらも手続きを省略しない真面目さは観ていて安心できました。
あとはライブシーンがどれもめちゃくちゃ良かったですね。というかこの一点のみでもう大好きでした。特に五話、「視界の隅、朽ちる音」のライブシーンは素晴らしくて、本当に楽しそうに音楽をやってるのが見ていて気持ちが良かったです。
後はぼざろなんかもそうですが、オリ曲を作中作に留まらず全力展開してくれるのも嬉しい。好きな音楽いっぱいあります。トゲトゲだと「視界の隅、朽ちる音」「心象的フラクタル」「運命に賭けたい論理」あたりが好きです。アニメは終わりましたが、今後も展開続けてくれると嬉しいですね。音楽もアニメも、リアルバンドも。
今回は二作で、しかも両方花田脚本のガールズ音楽アニメとなりました。そういうこともある。ちなみに「数分間のエールを」は近所で公開が七月末のため追々観にいく予定です。「未明」は我慢できず聴いちゃってますがめちゃくちゃ良いですね。本編も楽しみ。