あのときこう言ってくれたら


いつも勤務開始時間45分前に着くようにしてたけど
ある時期、辛くて辛くて、勤務開始時間5分前に到着したとき。

上司が近寄ってきて苦い顔で発したのは「もう少し早く来たほうがいいよ」という一言だった。


もしもあのとき、いつもより遅い理由を聞いてくれていたら。
あそこが分かれ道だったよな、ってぼんやり思う。
わたしの人生を分けたのはあそこからだったような気がする。

だから、わたしはたまに自分の子どもへかける言葉を失うことがある。
今、わたし、あのときの一言言ってしまってないかな?
この人のこと思いやれているのかな?
この人の背景をちゃんと見ようとできているのかな?

言葉って怖い。

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