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一日の始まりに良い音楽を(古くて素敵なクラシック・レコードたち)

 あなたはクラシック音楽を聴いたことがあるだろうか。もちろん、テレビであったり、どこかの場所で流れていたり、あるいは学校などの式典などで聴いたりしたかもしれない。

 そこで聴いた音楽はどれも退屈だと感じるかもしれない。少なくとも僕には退屈に感じる。聴くだけで偏屈な老人の顔に入った深い「しわ」をなぞっているような感覚がある。

 しかし、世の中にはクラシック音楽はたくさん存在する。そして、その中には自分に合った音楽というものも存在する。感覚的に耳馴染が良い音楽が。

 そんなことを教えてくれる本が「古くて素敵なクラシック・レコードたち」(村上春樹)である。村上氏が好んでいるクラシック楽曲が、100曲紹介されている、という内容である。

 村上氏が紹介している楽曲は、かなり個性的なものが多い(僕的には)と思う。だからこそ、今まで聴いてこなかったような楽曲に出会える。

 掲載された楽曲の紹介文には、その楽曲の時代背景や解説などが分かり易く載っており、教養を深めることができる。そして、村上氏の独特なセンスによる楽曲の聴き方には、感銘を受ける。彼の独特な表現で楽曲を語っている文章に、自然と笑みがこぼれてしまう。これがクラシック音楽を聴いている時の歓びと重なり、非常に温かみのある文章になっている。

 毎朝この本を数頁めくり、気になった曲を検索してみる。そして、その曲を出勤、通学などの移動中に聴いたり、仕事や勉強をしながら聴く。そうするだけで、人生が少しだけ豊かになるかもしれない。

気になる方はこちらからぜひ↓

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