ブタの中華屋さん
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3人用 (男1 女1 不問1)
ジャンル:コメディ
登場人物
店主:ブタ
彼氏:ツッコミ
彼女: 天然
作品紹介
作者が中華屋でブタが裸エプロン姿でフライパン持った看板みて思いついて書いたコメディですw掛け合いで楽しんで頂ければ幸いです
※店主はセリフが少ないので兼役でも可です
本編
彼女:ね〜行ってみたい中華屋さん見つけたんだけど行かない?
彼氏:中華屋さん?いいけど…美味しいの?
彼女:う〜んどうだろ?食べてみないとわかんない、行った事ないし
彼氏:まあ、そうか、いいよ!行ってみよう
彼女:ホントっ?やった〜!
0:中華屋
店主:いらっしゃいませー!空いてるお席へどうぞっ!
0:店内奥から声だけが聞こえる
彼氏:へぇー!なんか本格的な中華のお店って感じだねぇ〜
彼女:でしょ?店の前を通ったときに同じ事思ったもんっ
彼氏:うん、ちょうどお腹も空いてきたし、頼もうか!
彼女:うん、私は酢豚とホイコーロー、チンジャオロース、ユーリンチー、ルーローハン…それから
彼氏:ちょっとちょっとっ!
彼女:え?何?
彼氏:そんなに1度に頼むの?
彼女:うん、そうだけど?あと…ハルマキとマーボー豆腐、餃子と、全部2人前ずつ!
彼氏:え?2人前ずつ…
彼女:うんっ!だって1人1皿ずつ色々食べたいでしょ?
彼氏:いや、1皿を、お皿に取り分ければいいんじゃない?
彼女:あ、そっか…でもあなたは男なんだし、1人で1皿ぐらい食べれるでしょ?
彼氏:いや1.2品なら1皿でも食べれるけど、8品を2人前って皿の数で言うと16皿だよ?食べれないんじゃ…
彼女:大丈夫!大丈夫!食べれるって、私もめちゃくちゃお腹空いてるし、あなたの分まで食べちゃって足りなくなるかもねっ
彼氏:そんなに中華好きだったんだ…
彼女:とにかく頼もうよ!店員さーん!注文お願いしま〜す!
店主:は〜い!今お伺いしまーす!
0:厨房から店主が出てくる
彼氏:えっ!?
店主:はいっ!いらっしゃいませー!ご注文お決まりになりましたか?
彼女:えっとですね…酢豚とホイコーロー、チンジャオロース、ユーリンチー、ルーローハン…それからハルマキとマーボー豆腐、餃子と、全部2人前ずつ!
店主:お客さん〜豚肉料理ばっかりですね〜!さてはブタ、お好きなんですか〜?
彼女:あ、わかります〜?豚って焼いても、蒸しても、炒めても、ミンチやスライス、厚めのお肉でも、味に深みがあって噛めば噛むほど旨味があって美味しいですよね〜
店主:いや〜そこまでブタを理解して愛してくださるとは…くぅ…私、この中華屋をやってきて、これほど嬉しい事はありません!お客さんの為に一生懸命にお作りしますので、暫しお待ちください!ではっ!
0:店主が厨房に戻る
彼氏:いやっ!ブタっ!
彼女:いい店主さんだったね!料理楽しみだな〜
彼氏:いやいやいやいや…そうじゃなくて、ブタなの!
彼女:うんそうだよ、豚の料理だよ
彼氏:いや、料理の話じゃなくてっ!人が…あ、いや、人じゃなくて…店のブタがブタなの!
彼女:うん、中華屋さんだから豚でしょ?え?もしかして豚肉料理苦手だった?
彼氏:いや豚肉は好きだよ
彼女:だよね〜!豚って美味しいもんねっ
彼氏:なんで気づかないかな…店主さんがブタなのっ!
彼女:…急にどうしたの?変だよ?
彼氏:いや、変なのはキミだよ…なんでそんな平然としていられるの?店主さんがブタで人間じゃないんだよ?
彼女:…なんでそんな事いうの?
彼氏:何でって…そりゃ店主さんがブタで、なおかつ人の言葉喋って、注文とって、今、厨房で料理作っててさ、しかも、豚肉料理を…普通驚くでしょ?しかも全裸にエプロン姿って…もう何から突っ込んでいいか分からないくらいだよ
彼女:あなたって、そういう人だったんだ…結局外見を気にするんだね…
彼氏:え?
彼女:私も外見で選ばれたのかな?
彼氏:いや、それとコレとは話がちがう…
彼女:違わないっ!…っ…違わないよ…私が可愛くて、綺麗で、美人で、スタイル良くて、賢くて、キャリアウーマンで、収入が貴方より上だから…だから付き合ったんだ…
彼氏:いや、そんな事ないって…え、自分の事、自分でそんな風に思ってるんだ…それと、最後の言葉が気になったんだけど、収入がオレより上って…本当?…
彼女:もういい!言い訳なんて聞きたくないわっ!何よっこのブタ嫌い野郎!そんな人だとは思わなかったわ!
彼氏:いや、ごめん…ブタ野郎なら聞いたことあるけど…ブタ嫌い野郎って、初めて聞いたな、いや、だから豚肉料理は好きだよ…オレが言いたいのは、店主さんがブタだった事に驚いただけで…
彼女:何?また言い訳?店主さんがブタだから何?ブタなのに人間のように振舞って、ブタなのに中華屋してるのよ…きっと、よほどの事情があるのよ、豚肉みたいに味があって凄くいいブタじゃない!
彼氏:うん、そうだね、それはそう、言ってる事はまともなのに、豚肉が好き過ぎてなんか後半、美味しいそうに聞こえたけど…
彼女:…っ…(泣く)…
彼氏:オレが悪かったよ…だから、ほらっ泣き止んで…ごめんって
彼女:…っ…反省してる?
彼氏:反省してます…ごめんなさい
彼女:もうブタの悪口言わない?
彼氏:…いいません
彼女:んーなら許す
彼氏:ありがとうございますっ
彼女:…ん…泣いたら余計にお腹すいちゃった
彼氏:うん、もうすぐ、料理来るからゆっくり食べよっ!
彼女:うふふ、うんっ!
店主:はいっ!お待たせしましたー!私の父の酢豚と母のホイコーロー、兄のチンジャオロースに兄嫁のユーリンチー、それと、弟のルーローハンに妹のハルマキ、マーボー豆腐と餃子は祖父と祖母の豚肉ねっ!
彼女:うわ〜!どれも美味しそう!
彼氏:いやっ!食えるかっ!
~完~