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猫娘…って?…え?…男子なのっ!?

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作品紹介

3人用台本

転校生の咲花は、自分の正体が女とバレないように男装している、そして、緊張すると猫髭が生える特異体質、ハラハラドキドキの学園生活スタートです!

登場人物

咲花(はな)16歳 女子

緊張すると猫髭が生える女子高生、普段は男装してボクっ子のふりをしている

優太(ゆうた)16歳 男子

大人っぽい 落ち着いた性格 咲花を陰ながらフォローする

穂乃華(ほのか)17歳 女子

学級委員長 悪気はないがついつい本音が出てしまう

本編

※( )内は心の声としてお読みください

咲花:は、初めまして、ボクは内山 咲花 (うちやま はな)ですっ
男子高校生だよっ…よ、よろしくねっ!

優太:男子高校生って…どう見ても…

穂乃華:女子高校生よね?

咲花:あ、隣りごめんね、座っていいかな?え…え~と…

優太:あ…ああ、俺は優太

咲花:優太君ね…ボクの事はハナって呼んでよっ!

穂乃華:初めまして、内山 咲花さん、私はクラス委員長の水川穂乃華よ…ところで…あなた…女子よね?

咲花:…え?えぇ~!ち、違うよっ!ボクは男子だよっ…服装だって…ほらっ!どこからどうみても男子高校生だよ〜!…ねえ?…優太君

優太:( いや…どこからどうみても…女子なんだが…名前もオンナ名だし…)

穂乃華:こんなに可愛いくて、華奢な男の子がいてたまるもんですかっ!優太君もそう思うでしょ?

優太:…どう見ても男子だろ?あ、ほらっ男子の制服だって着てるんだし

咲花:…優太君…ほ、ほらっ!ボクは女の子っぽいって良く言われるけど…男の子なんだいっ!(。・ω´・。)ドヤッ

穂乃華:はあ?優太君?あなた正気なの?

優太:ああ、本人も男子だって言うんだし、これ以上…疑うのは良くないと思うぜ、委員長

穂乃華:…うっ…まあ、それもそうね、ごめんなさい、咲花さ…君、なにか分らない事があれば遠慮なく言ってね

咲花:…う、うんっ!ありがとうっ水川さん…

咲花:(はぁ~良かった~…緊張したな~、あっ!ヤバイっ!(口元を触る)やっぱりっ…生えてきたちゃった!?)

咲花:ごめんっ!私っ!おトイレ行ってくるねっ!(走り去る)

優太:…ん?ああ…生えてきたって?(無意識に…私って言っちゃってるし…)

穂乃華:咲花君…急に慌てて…どうしたのかしら?

(女子トイレ 鏡の前)

咲花:…あ~ん…やっぱり…左に…右にも…三本づつ…猫ヒゲさんが生えてる…はあ~緊張するとついつい出ちゃうんだよねぇ…それにしても…優太君、優しいな〜

(女子生徒が入ってくる)

咲花:(ヤバイっ!とりあえず中に隠れよう…間違えて女子トイレに入っちゃったんだ…男子だとバレないようにしないと…大変だ〜)

(教室にて)

穂乃華:…遅いわね~咲花君

優太:なあ…委員長?ハナのやつ、たぶん女子トイレに行ったんだと思うんだけど…

穂乃華:え?女子トイレって…やっぱり女の子なんじゃないっ!

優太:当たり前だろ…どう見たって女子にしかみえないだろ?

穂乃華:じゃあ何で私に男子だって嘘ついたのよ?

優太:なにか人には言えない事情があるんだろう…今頃、出られなくて困ってるんじゃないかな?

穂乃華:…なるほどね…はあ…わかったわよ

(女子トイレ 女子生徒 談笑中)

咲花:(どうしよう…女の子達、話込んじゃってて、出られないよぅ…困ったな…)

穂乃華:あなた達っ!下級生でしょ?もうすぐ授業が始まるんだし、こんな所で話してないで、早く教室に戻りなさいっ!…ふう…もう誰もいないわよね~?私も教室に戻ろっと…(はあ〜優太君…これは貸しだからね)(ボソッと言う)

咲花:…チラッ…はぁ~助かった~なんとかバレずにすんだよぅ…今のうちに外に出ないと…

優太:あれ?ハナ?そこは女子トイレだぞ?

咲花:…え?あ、優太君…ごめんね…間違えちゃったっ、えへへっ…

優太:(笑顔が…可愛い過ぎるだろっ)

咲花:優太君…その…ボクの事、さっきは庇ってくれてありがとうねっ!うふふっ

優太:まあ、俺だったら、男子なのに…女子に間違えられるとか…嫌だからな…

咲花:うんっ!そうだね…優太君とは…いい友達になれると思うんだっ!

優太:そりゃ…良かったな…まあ、俺で良ければ…

咲花:えへへっ…ボクの友達…第1号だね

優太:第1号ってなんだよっ、俺はロボットかよっ…ってハナ?…お前、その口のまわり…なんだ?…猫…ヒゲか?

咲花:…え?うわぁぁぁ~!忘れてたっ…こ、これは…違うんだ、えと…その…転校初日だし…みんなを笑わせようと思って…付けて…みた…だけで…

優太:…可愛い…(ボソッ)

咲花:え?

優太:あ、いや、ごめんっ

咲花:…可愛いか…そんな風に言われたの…初めてだよ…優太君

優太:そうか?似合ってると思うけど…でも、これから授業だし、外した方がいいかもな…

咲花:そ、そうだよねっ!じゃあボクっちょっと剃ってくるね~!(走り去る)

優太:剃るって…リアルに生えてるのかよ…

END


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