The Ants note「Toulouse」
2021年5月23日にTwickenham Studiam でEuropean Rugby Champions Cup 2020/21の決勝戦が行われた。
この日7度目の決勝戦を迎えるトゥールーズと初の決勝戦進出となるラ・ロシェルとの対戦は、ロマン・ンタマックの堅実な活躍とマリア(アルゼンチン)のトライで、22-17のスコアでトゥールーズが勝利し、1996年の第1回大会優勝から5度目(1996年、2003年、2005年、2010年)のタイトルを手にした。
22歳のロマン・ンタマックは、試合後に父エミール・ンタマックを肩に担いで喜びを表現した。
言うまでもないが、エミール・ンタマックは、「黒ヒョウ」のニックネームで長くトゥールーズで活躍し、フランス代表でも41キャップを誇る名選手である。
18年前の2003年のLansdowne RoadでのEuropean Rugby Champions Cupの決勝戦は、トゥールーズがペルピニャンに勝ち、2度目の優勝を手にした。
当時4歳のロマン・ンタマックは、その優勝カップを手にし、父エミール・ンタマックの肩に乗ってLansdowne Roadのフィールドを回った。
今度は、2021年にロマン・ンタマックが、肩の上に大きなエミール・ンタマックを担いだ。この2003年と2021年の二枚の写真がSNS上で広まり大きな話題となった。
ロマン・ンタマックが初のEuropean Rugby Champions Cupのタイトルを手にしたことにより、ンタマック家族にとってEuropean Rugby Champions Cup史上初の親子ダブル優勝となった。因みに父エミール・ンタマックは、トゥールーズのメンバーとして既にタイトルを3度(1996年、2003年、2005年)獲得している。
親子で優勝を手にしたことは十分に素晴らしい功績だが、親子で同じクラブでプレイできる環境や文化があること自体がとても素敵なことだ。クラブがその土地に根付き、根を張り、愛されていることも素敵なことだ。
長きにわたるクラブラグビーの文化がこういう歴史的な嬉しい事件を生み出す土壌となっていることはもっと評価されて良い。日本もこのような文化が根付いて欲しいと願う。
現在トゥールーズでは、ロマン・ンタマックの弟テオ・ンタマックもプレイしている。
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