見出し画像

それから…

行先を決める上で九州1周をキャンプ場を回るか安宿を使ってやるか、しまなみ海道を散策するか、思い切って新門司港から名門大洋フェリーを使って大阪南港へ行き紀伊半島一周回ってみるのもいいかも・・・考えていたがどれも決定打はなく悶々とする毎日を過ごしていた。

ある日、末期癌で入院してきた患者さんを仕事で担当したのだが、その患者さんの子供が三重県に住んでいるとのことで孫を訪ねたりする上で紀伊半島を観光する機会が多かったとよく話されていた。患者本人は長時間の旅行に耐える体ではないことは十分承知していたが「お伊勢さんにまた行きたい。いくならおかげ横丁にも行きたい」とよく発言していた。本人を励ます目的でもあったが「元気になってまた行けばいいじゃないですか!」と私も患者さんと会話の中で言い続け、その内「自分も行ってみたい」と思うようになり今回の目的地は「紀伊半島の伊勢神宮」となった。

仕事柄、連休が取りにくいのもあり8月22日午後休から8月25日までの三日間+半日の行程で検討する事となった。限られた時間で紀伊半島を行けるだけ行こうと目的地をあれこれ模索しているとどうしても無理があったり、目的を見失ったりなど散々迷走した結果、大阪上陸後伊勢神宮へ、その後南下して那智勝浦町の旅館で一泊、その後晴れていれば串本町潮岬まで早朝に南下して日の出を見てそのまま熊野三山(熊野那智大社→熊野速玉大社→熊野本宮大社)行った後高野山金剛峰寺へ寄り、そのまま大阪南港を目指しフェリーに乗って九州へ帰ると大雑把にルートを決めた。

8月に入ってからはグラストラッカーのタンク容量増大して大体の最大航続距離を実際に確かめたり、車載カメラのマウント、スマホホルダーの種類選びやUSB電源を増設したりリアキャリアに乗せたホムセン箱とサイドバックの実際の容量や積載時に高速走行時に外れないか等、試行錯誤を繰り返し準備に余念がなかった。バイク一人旅をするのも15年ぶりでありいろいろと不安なこともあった。しかし今考えるとこの準備する期間はとにかく楽しかったと振り返る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?