【百合漫画語り】私の百合はお仕事です!の近況と感想(11巻時点)
アイキャッチ出典:未幡『私の百合のお祝いです!(私の百合はお仕事です!_11巻)』@一迅社
※既存の記事を編集したつもりでしたが、元の記事も残ったまま公開になってました……消すほどでもないのでどちらも残してはおきますが、変なミスはなくしたいですねー
シリーズ全般の記事を別に書いています
最新の状況
最新刊:11巻(2022/11/17)
次12巻発売予定:2023/5/17
2023年4月からアニメ化・放送開始しています!
最新刊の感想(ネタバレあり)
最新刊11巻では、陽芽と美月の関係はすっかり(ひとまずでしょうが)落ち着き……
結果、果乃子の心は乱れっぱなし、の状態のところから始まります
三角関係のものは、どうしても二人の結びつきが強くなると、残された一人としては辛い感じになっちゃいますねー
そこを埋めるのが純加の役割
二人はひとまず恋人関係になり、その上でちゃんと純加は果乃子の陽芽への想いも理解してくれる
果乃子としては、望み通りの展開のはずでした
しかしそもそも、果乃子は誰よりも自分自身の気持ちをうまく整理できていません
元に戻ったことに、安心しているはずなのに納得できていない
ここには色々な解釈があると思いますが、陽芽と美月の関係は分かりやすくはないけど着実に進んでいっている、だから本当の意味では元に戻っていないんですよね
それなのに元に戻ったと思おうとしている果乃子の中の矛盾に、葛藤、すれ違いがあるのだと思います
そして元に戻ったというモノローグに差し込まれるのは純加の笑顔
陽芽と美月だけでなく、果乃子もまた変わっていく一人なのでしょう
さて、11巻では全巻に引き続き、寧々さんと葉子さんの関係が描かれます
重すぎない、ディープすぎない百合だった「わたゆり」世界の中に、相変わらずガチの風を吹き込みます
物語上の役割としては、純加を軸とした「果乃子」と「寧々」の対比
果乃子目線では打算的なものに過ぎなかった純加との関係の中に、その対比によって純粋な何かを感じることができるのは、この巻の魅力だと思います
寧々さんは寧々さんで、閉じ込めていた自分の想いを蘇らせます
どろどろした雰囲気が出そうになって、でもギリギリ踏みとどまって、綺麗にまとめる感じは、著者の未幡さんの天性のものだと思います
素晴らしいですねー
この11巻で寧々さんの物語としてはまとまったのかなぁ、と感じました
いくらでもまだまだ絡んでくることもできるでしょうが……ひとまずは
純加・果乃子編とでも呼ぶべきこのシリーズは、しかしまだまだ引っ張られます
ラスボス葉子さんが迫る果乃子の運命やいかに!
12巻の記事も作りました
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