ファミレス行こ。13話を待ちつつ考察する20241102_時間の表現

11月も2日に入った。

もはや1日が経過することが嬉しい。
だって、それだけ13話に近づいているということだから。

もうこれ、クリスマスを心待ちにしてる子どもじゃん。
しかも次回は本誌を予約している(当然、販売直後に電子も課金するけど)ため、付録がついてくる。サンタさんの正体はコミックビームだったんだね・・

そんな興奮状態のまま、「時間」について考えたい。

『ファミレス行こ。』における時間表現

緻密に表現される「時間」

『ファミレス行こ。』では、常に「時間」が示されている。

ラインのトーク画面で幾度となく表示される「日時」
いまは何月何日で何時なのか。
狂児からのメッセージはいつ来て、聡実くんが何時に返信したのか?
空いていた時間は?バイトの時間は?曜日は?
そこを確実に見せてくる。

後に物語に明示的に表現されるかどうかは分からないけれど、明らかにこれは意図的。

「時間」を示す意味は

時間をここまで細切れに頻繁に見せたい理由があるとしたら

余白の時間で発生している出来事を表現するため
または
余白の時間に出来事が発生していないことを表現するため
のどちらか。

『カラオケ行こ!』は基本的には聡実くん視点なので、登場人物の動きは限定的で、物語における余白部分は「狂児の行動」だけで補完される。

「聡実くんがカラオケに連れられていくと、狂児が集めた祭林組のヤクザが待機している」というように、狂児が行動した結果が聡実くんに見えることのみで「どこかで出来事があった」ことが表現される。

(文集を読んだ女子生徒の「なんやこれは・・」視点はあるけど、それは聡実くんの心に中3のときの思い出が色濃く残っていることの表現なので余白に何かがあったことの表現ではない)

しかし、『ファミレス行こ。』の視点は聡実くん1人のものに留まらない。
聡実くん・狂児・マサノリ・マコトくん・ライターの岡田、その他すべての人物が物語を動かすキーになりうる。

だとすると、聡実くんのタイムラインに出てこなかった期間の出来事が、今後明かされる可能性が高いと考えられる。そして、それはパズルのピースを埋めるように、物語全体の絵を浮かび上がらせるに違いない。

一番可能性が高いのは「音沙汰ナシ」4か月の狂児の動きかな。
「音沙汰ナシ」のときの聡実くんの何ともいえない表情を見てるこちらとしては、ぜひとも意味のある「音沙汰ナシ」であってほしいわ。

願わくば聡実くんを守るための期間であったことが示されてほしい。

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