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ファミレス行こ。14話待ち8週目_ヤクザの本読む
『ファミレス行こ。』14話待ちも8週目に突入。
2025/1/8〜2025/1/14 ヤクザの本読む もちろん達成したので報告していきたい。
前提:ファンタジーは避ける
今回のお題(自分で縛ったお題だけど)の前提として、ヤクザを現実のものとして捉えるというところを大切に考えた。
よって、任侠映画・ヤクザ漫画など、反社の世界を魅力的に描いたファンタジー要素の強い本は選ばなかった。あくまでも、現実に存在するヤクザについて描いた本を読む、という点にこだわった。
なぜなら、聡実くんと狂児が物語の中で対峙しているのは「現実としての問題」だから。
もちろん『カラオケ行こ!』『ファミレス行こ。』は漫画なので、狂児ヤクザ継続(なんなら聡実くんも闇落ち)も1つの選択肢だし、むしろオタク的には妄想はかどる素敵な展開だとすらいえる。読みたい、闇落ちした聡実くんと彼を守る狂児とか、絶対かっこいい。
でも、
原作中の聡実くんの「ヤクザ 未来なし」「ヤクザ 辞めさせる」という検索履歴を眺める表情や、「ヤクザ辞めてほしいとか口が裂けても言われへん」という逡巡を見てしまったら、ヤクザかっこいい!という視点で描かれた本は、どうしても選べなかった。
そして、聡実くんのリクエストを常に受け入れている狂児の「絶望して死にたくなっても こっち来たあかんよ」のセリフとか。
2人はちゃんと「ヤクザは良くないもの」という認識を共有して、そこから逃げてはいないんだよね。
その想いに向き合うために、ヤクザ関連の本を「ファンタジー」要素からではなく現実を知ることを優先して探した。
まずは、ヤクザという職業を知りたい
まずはヤクザという職業はどんなものなのか?を理解したい。
原作で狂児の「ヤクザ」仕事について描かれている個所はいくつかある。
1:宇佐純子の採用面接
狂児は、スナック「ざくろ」で宇佐純子の採用面接を行っている。
スナック「ざくろ」は後に「親父の女(ジヨン姐さん)の店」であることが明かされるが、ジヨン姐さんではなく狂児が面接をしていることから、この店にとって狂児は経営者側であり、採用の意志決定をできる立場にあることがわかる。
2:「歓迎」での会話
次にヤクザ仕事について描かれている箇所は、聡実くんと狂児が蒲田で中華を食べるシーンだ。
「狂児さんて蒲田でいつも何してるんですか?僕とご飯食べるだけ?」
「親父の女に持たせてるスナックがあって月締めで顔出さなあかんねん」
中略
「まあ楽な仕事ですね。僕も片足突っ込んだろかな」
ここ、聡実くんの世間知らず&強気スパークしていて好きなシーンですけど、相手が反社とはいえ、自分は社会に出る準備すらしていない(イメージすら持ってない)のに、知らない業界へのディスすごい。
でも、この自信が聡実くんの良さですよね。
そしてなぜか「僕とご飯食べるだけ?」という自己肯定感高すぎる前提があるのも好き。
このときに話していたスナックが「ざくろ」のことだろう。
ここで仕事の内容は語られないが「月締め」で狂児が顔を出しているということが分かる。
3:事務作業シーン
そして、11話の組事務所での事務作業シーン。貴重なヤクザお仕事シーン。
メガネ姿の狂児が、なんか帳簿的なやつを入力してる。
で、終わったら組長へ蒲田訪問の報告をしている。
(池袋にも店舗あるっぽいのに、狂児はそこには顔出してなくて、蒲田しか行ってないんだね。なんでだ?個人的な理由か?)
管轄店舗の視察・売上利益管理・社長への報告みたいなことか。
飲食・小売業のエリアマネージャーみたいだな。
書籍:職業としてのヤクザ
原作には出てこないヤクザの仕事について理解するために、以下の本を購入した。
この本で得られた学びを箇条書きにすると
「働かないで食う」価値観が重視されるが、関西系は伝統として正業を持っていた。
1992年の暴力団対策法以降は正業禁止。
以降、フロント企業という概念が出てくる
ヤクザにとって会食も大事な仕事
命の値段が位によって変わるし組織内の序列は完全に決まっている。
ヤクザに休日はない。(休日ばっかり、ともいえる)
ふむふむ。なるほど。
次に、ヤクザという組織は何なのか?を学ぶ
一般人である自分にとって、ヤクザがどういう組織なのか?は正直よく分からない。
以前住んでいたところの近所にヤクザの組事務所があったのだけど、
「若い人がほぼ毎日洗車している」「スーツ姿の男性が大量に待機しているときがある」くらいの解像度で、正直どういう組織なのか分からなかった。一般人には話しかけてきたりしないし。
でも、血気盛んな若者を毎日勤勉に洗車させたり、強面の男性たちを緊張感もって動員できるだけの何らかの強い引力があるのだろうなと思っていた。なので、ヤクザとは組織としてどういうものなのか?を知りたかった。
書籍:ヤクザに学ぶ組織論
図らずも、ヤクザの全体像をつかむのにとても役立った。
ヤクザというものがどのように構成され拡大していったのか、誰もが知る有名な組が興盛を極めていく様子など、ヤクザ史としても面白かった。
さらに、テーマとされている組織論も興味深かった。
「反社だから」ということを超越して人間を動員する際の肝が分かるような気がした。
結局、人間の動かし方って、どの世界でも同じなんだろうね。組織で働く社会人として勉強になった。
自分的に「おもしろいな」と思ったポイントは以下。
最も有名な組(Y口組)が全国ナンバーワン組織になった理由は横の連帯・結束力。地方のヤクザ組織に初めて「組織」という概念を持ち込んだ。
トップ(代紋)に「絶対的忠誠と運命共同体意識を抱き、強固な団結力を形成するピラミッド型組織。基本的にヤクザ組織はピラミッド型組織であるが、Y口組は実に整然としたピラミッド型で安定性が高い。
カリスマリーダーの存在、ピラミッド型の組織の重要性、ブランドの集客力、ほんと、反社であっても組織が大きくなっていくプロセスは会社や他の団体と一緒なんだな。
着々と近づく14話
そして、ついに、、来ましたね。コミックビーム3月号予告。
『ファミレス行こ』掲載確定ですね。
ということは、あと1か月で14話ですよ。
ドキドキ。
📢『ファミレス行こ。』掲載情報📢
— 和山やま[ファミレス行こ。]公式 (@YamaWayama_PR) January 10, 2025
2月12日発売「月刊コミックビーム2025年3月号」に『ファミレス行こ。』最新話掲載予定です。
『紅』を熱唱した蒲田カラオケ大会のその後――。
12月号の特典復刻いたします✨
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果たして聡実くんのLINEは送られるのか?
蒲田カラオケ大会のその後、気になるーー!!
今週はここまで。