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ファミレス行こ。14話待ち6週目_法律の本読む

あぶなかった・・。危うく達成できないところだった。でも、何とか持ち直した。
ファミレス行こ。14話待ち6週目。
2024/12/25〜2024/12/31 法律の本読む 達成したので報告したい。

「法律」範囲広すぎ

まず、「法律の本読む」という漠然としたテーマにしたのはよくなかった。
幅広すぎて正直何から手をつけていいかわからなかった。書店と図書館に行って「法律」みたいな棚見て「わー!わからん」てなった。
そりゃそう。法律って、大人が何年もかけて取得する資格に必要な知識だもん。漫画を理解したいからちょっと手を出そう、という考え自体が甘かった。でも、これだと何も解決しない。

私は聡実くんの気持ちに寄り添いたい。ファミレス行こ。の世界を身近に感じたい。あきらめない。
じゃあ、どういう切り口で法律の本を読むか?さんざん考え、
聡実くんはなぜ法律を学ぶのか? という視点で法律の本を読むことにした。

「法律を学ぶ理由」を考える


聡実くんがなぜ法学部なのか。何故法律を学ぼうと思ったのか。
法律を学ぶ理由はいくつか考えられる。

1:弁護士になりたい

素人が思いつく法律を学ぶ理由1位がこれ。
「弁護士になりたい(士業になりたい)」
法律といえば弁護士。弁護士といえばバッヂ付けて仕立ての良いスーツ着てるイメージ。映画とか漫画をみる限り、ヤクザの組にも専属弁護士的な方いますよね?素敵。
組専属弁護士という方向でなく元ヤクザを更生させる側でも可。

2:公務員になりたい

公務員試験のために法律知識が必要なので、そのために法学を学ぶ、という理由。「公務員試験には多くの法律科目が課されていて、法律科目の配点も大きく、法学部が有利」 (知恵袋より)らしい。

実際、聡実くんが通っている(設定の)立正大学の就職先をみてみたところ、就職先一位:公務員だった。ということは、順当にいけば聡実くんは公務員になる下準備として法学部に入ったということだ。

でも、気になってたんだけど「カラオケ行こ!」時点でご両親が公務員設定ありましたっけ?聡実くん&ご家族のキャラ的に全く違和感ないけどさ。

聡実くんのご実家は裕福ではないがユーモアあふれる仲良しのご家庭にみえた。狂児のことすら受け入れてくれそうな心の広さを感じた。
もしも狂児と聡実くんの障壁として「公務員」設定が追加されたとしたら、「公務員」は、乗り越えるために配置した仕掛けのようにも思えてくる。

3:諸般の事情により法律知識を欲している

あとは、なんらか近しい人のために元暴5年条項などを学びたい、とか。ま、強めの妄想の領域ですけど。
※元暴5年条項とは、暴力団を抜けてから5年経過していない人物を対象とした規定で、別名「5年条項」「5年ルール」とも呼ばれているもの

・・このくらいしか思いつかないな。素人の限界。ここからは本に学ぶ。

ちょうど良い本があった

「まだ,法学を知らない君へ: 未来をひらく13講」

東京大学にて1・2年生向けに法学の導入科目として開講されている人気の講義「現代と法」の書籍化。法学部の教員がオムニバス形式で,同性婚や非正規格差問題,ビッグテックへの対応など注目の論点をわかりやすく解説。法学への第一歩を踏み出すための一冊。(Amazonより)

法学部1年生やこれから法学を志す人に向いている本とのこと。ありがたい。まさにそれを知りたかったんですよ。

すごく分かりやすいうえに面白い本だった。さすが日本の最高学府。「ファミレス行こ。」に絡めて気になった章だけ取り上げてみる。

法学部のオーソドックスなカリキュラム

「はじめに」では、法学部のオーソドックスなカリキュラムとして東大の例が紹介されていた。
1年生で「法学入門」的なものから入り、2年生で憲法・民法・刑法、3年生以降で商法・行政法・民事訴訟法・刑事訴訟法、政治学や経済学を学ぶらしい。大学によって順番は違うとのこと。聡実くんの大学は東大とはまた少し違うんだろうね。

この章「はじめに」がすごくわかりやすくて、

  • 法学的な知識はどの分野においても重要で、理系分野であっても社会に研究成果を活かしていく段階では必ず必要になること

  • 憲法・民法・刑法に共通した特徴として「ほとんど法改正がないこと」「法改正がないことが前提となっているからこそ、条文の解釈などがその科目の勉強法になる」こと

  • 現状の不具合に対応すべく条文や制度を作り上げ指針を示していく必要があること

などが数ページで理解できた。助かる。

要は、聡実くんがどんな将来を選んだとしても、大学で学んだ内容は必ず活かすことができるということ。よかった。彼の未来は明るいわ。
あと、もう1つ気になった章があった。

ライター岡田の行動が「プライバシー侵害」にあたるのか

「ファミレス行こ。」読者として気になっていたところ。「ライター岡田は狂児と聡実くんの関係を小ネタとして追っているけど、それって、、単なるライターがやっていいことなの?」という疑問への答えらしきものが書いてあった。

私生活上の事実の公表がプライバシー侵害にあたるかどうかは、プライバシーと表現の自由の比較衡量により判断され、前者が後者を上回った場合には、表現者は不法行為として損害賠償の責任を負う。

「まだ、法学を知らない君へ」より

ということは、狂児の行動を報道することの価値が高ければ表現の自由の範疇だけど、そうでなければライター岡田はプライバシー侵害として損害賠償を求められるということか。

犯罪を犯して刑罰を受けたという事実は、その時点ではパブリックな問題である。しかし、刑の執行を追え、時の経過にしたがって人々の関心が失われた後は、前科もみだりに暴かれてはならない事柄になり得る。

「まだ、法学を知らない君へ」より

とも書いてあるから、岡田の行動はプライバシー侵害な気もするけど、ヤクザ相手だと事情が異なるのかもしれないな。。

ほかにもいろいろあった

ほかにも興味深い章がいくつもあった。

  • 同性カップルと婚姻

  • 著作権法の過去・現在・未来

などなど・・
時間と筆力の都合上、もう紹介できませんが。

いずれにしても、聡実くんは2023時点で1年生。ここからいかなる進路も選びうる。
「親もそうやし公務員になるんやろ」という朧げな未来も、聡実くんの選択によっては変化しうる。未来はまだ彼の手にある。

大学で学んだ法律が彼と彼に関わる人々を守ってくれますように。
彼が幸せになるお守りとして法律が機能してくれますように。
そう願わずにはいられない。

今週はここまで。

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