2024/11/10 産声は遠雷

全速力でダッシュして帰りの電車に滑り込んだ。いつものバイト先とは違う場所での勤務のためホームシックみが強くなってしまった。

私はコ一ルセンタ一でアルバイトをしているが、なまじ新鮮味のある内容を書くこともあって匿名であっても特定されるリスクが高い。業務内容を書いているわけではないので契約違反ではないはずだが、それでも怖い。

そういうわけで伸ばし棒「ー」を漢字の「一」にしている。Oを○表記にしている人がいて、私が以前勤めていたL○ftでもお世話になった技の応用である。

ただ「コ一ルセンタ一」で検索すると私の記事しか出ない。つまり、私の小細工は匿名性を上げているかと思いきや後ろめたさを表明するメタファーとなってしまっていた。抵触するほどの過激な文章ではないはずなので容赦されたい。

と思って下書きを保存して、過去の文章を読み返したら時給やら場所やら全てかき集めたら特定できそうな情報を書いていた。あぶな。表記を変えた。

バイト休憩中に撮影

バイト中、トイレの個室ってなんで落ち着くんだろうということを考えていた。私はスマホでなんの画面を開いているのか知られたくないので、明るさを極力暗くして触っている。

恐らく個室は自分の部屋以外でそんなことを気にしなくてもいい、数少ない空間であるからだろうなという100人考えたら100人たどり着きそうな結論で終わった。

切り込み線のないトイレットペーパーを巻き取ろうとしたときに、紙が上手く破れず端の部分がびびーって破れ伸び続けることが人よりも多い気がする。

恐らく破れ伸び続けるという表現はトイレットペーパーでしか使えないのではないだろうか。ロール式のもので他にこんなに切れ味が悪い代物はない気がする。


尻尾があたってもめげないアザラシ


私は音姫を(勝手に流れる時を除いて)使ったことがない。個室に入る時は大抵重要度が高い排泄をする時か気持ちを整える時なので、音姫=排便と紐付けられてしまうのではと思っているからだ。

音姫は、いつ排泄をしたかがわからないようにするための機能だが、流した瞬間にこの人今からするんだと周知させているアラームになっていて破綻していないか?とバイト中考えていた。

ただ、このように感じるのも、私が男だからというのが大きいと思う。
男子トイレの場合は、小便器と個室の2タイプで分岐する時点で無意識に分別している(ここで糞別というハイパー超激オモシロ造語が浮かんだ)ので音姫=でっかいと結びついていたのだと思う。

モンスターボールのランクがモンスター→スーパー→ハイパー→マスターとなるのが納得できない。

スーパー(モンスター)ボール、ハイパー(モンスター)ボールは接頭辞として形容詞的に凄さの度合いを示しているのはいいが、マスターは系譜として少し違う気がする。意味合いだけで考えればウルトラボールの方が法則に従っているような気がするが、語感で考えればマスターボールだなとも思う。ということを考えながらポケポケのカードを開封したらライチュウが出た。欲しかったやつ!


産声は遠雷

 私の知らないところで生命が誕生していて、それが遠くの方で鳴った雷のようだと思った。確かにどこかで降り注ぐ雷だが、遠くにいる私はその音や光に気付くことすらできない。
 落雷が一瞬のように、一生も一瞬である。私たちの体に流れる電気というのは遠雷による残滓によるもので、絶えずどこかで落ちる雷が一瞬ピタリと止んでいる瞬間、私たちは一時的に死んでいるかもしれない。
 迸る何かが宿る時、どこかで雷が鳴っている。命が誕生した数だけ雷光が枝分かれしている。

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