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いまEC業界の売り手市場がすごい件。【未経験で転職するなら、今。】

こんにちは。田中ケイミーです。

僕はいま、レディースファッションのEC販売を行っている会社で、サイトの運営をしたりSNS運用をしたり人事をしています。(なんか色々やってます…)

EC業界はもう6年ほどになりますね。

人事としては2年目の経験で、年間でも500人くらいの規模感で面接を行なっています。

最近顕著に感じるのは、EC業界がどんどん売り手市場になっているなぁというところです。

つまり、EC業界で働きたいという人の数よりも、求人を出している企業の方が数が多い状態。

コロナによって、各業界が急速なEC化を求められ、無理やりWeb事業を始めた会社も多く

SNSの力を舐めていた企業も、こぞってSNSアカウントを開設し苦労しながら運用(いや、もはやアカウントを持っているだけの状態かも)しているのが実情。

売り手市場とはいえ、その状況を打破してくれる優秀な経験者の数は少ないのが現実。

(ECやSNSの運用者を求める企業は多いものの、それに応えられる人材が少ない。)

だからといって完全未経験の人にチャンスはないのかと言えば、そんなことはないと思うのが僕の感覚。

そんな話を、僕の経験を踏まえた上で語っていきたいと思います。


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僕はもともとは新卒から3年半くらい、建築業界で営業マンをしていました。

僕は営業マンとして入社しましたが、3年ほど経つと現場の経験も必要だということで『地方に飛ばされて現場監督だったり施工に携わる』ような話を聞かされて

「絶対それは嫌なんだが!?」

と思い転職しました。

営業マンをしていた頃は、副業としてブログ運営をしていたんですが…

うまく波乗りができて、1年ほど経つころには月に10万円くらいアフィリエイトが発生するようなサイトに育っていました。

今思えば運も良く、時流に乗っていただけかなと思うんですが…当時の自分は「これ、Web業界に即転職できるんじゃね!?」と思ってました。

結論、転職はなかなか苦労した

素人ながらブログアフィリエイトで月10万円を稼いでいた僕は「これなら未経験でもWeb業界に転職できるだろ」と思ってました。

しかし、現実は厳しく、完全未経験だった僕を受け入れてくれる会社はほとんどありませんでした。

面接までいけたのも、10社ほどで、そこから最終面接まで進んだのが3社ほど。

結果、1社から内定となり、求人サイトに掲載されていた最低月収での採用となりました。

最終面接で社長から「給料はいくらを希望してるの?」と質問され、

(低い金額を志望したら、やる気がないと思われるだろうな)と思い、

「現職と同じ〇〇万円を希望します!」と堂々と答えたら…

「え、でも未経験なんだよね?」と冷たくあしらわれたのは思い出深いです。

※ちなみにこの会社は2年ほど勤めてノウハウを吸収したあとに辞めました。そこからは今の会社で冒頭のような業務を行なっています。


ブログは辞める羽目に

完全未経験の僕が入社した前職の会社では、副業はOKだったのですが

未経験の僕にはあまりにも覚える業務が多すぎて、結果としてブログ更新をしてる暇はありませんでした。

土日も仕事してました…。

ちなみにどんな業務をしていたかというと、簡単に言えば「ECサイトの運用代行」です。

楽天市場やヤフーショッピングで商品を販売したいけど、運用のリソースがない企業のお手伝いをするというのが前職でした。

完全未経験の僕はと言えば、それまで楽天やヤフーショッピング、Amazonでさえもほとんど利用したことがなく

まずは各モールの特徴やどんなイベントがあるのかを知りながら、上司の業務をサポートするような仕事からスタートしていました。

エクセルもまともに使用したことがなかったので、数値をまとめたり、商品登録の情報をまとめたり、VLOOKUPを使ってデータ整理したり…覚えるのが大変でしたね。

慣れてきたころには、商品登録やメルマガ作成だけではなく、月の売り上げの振り返りをしながら「来月はこんな施策をやってみます」という感じでお客さんと月末打ち合わせをするという感じでした。

僕が対応していたのは、大手製薬会社・キッチン雑貨・ダイエットサプリ・フロアコーティング材…と幅広く担当していました。

キッチン雑貨については商品のイメージもしやすく、良く使う商品もあったので担当していて楽しかったです。

しかし、フロアコーティング材なんかまったく興味もなかったし、知名度もないような会社さんだったので運用代行は本当に地獄でしたね。

「なんで売り上げが伸びないんだ!」と言われるたびに(お前のところの商品力じゃ)と、絶対に言っちゃダメなことを思ってたりしました。

今の自分ならもっと色々できたんでしょうけど、キャパシティ的にも経験値的にも色々限界だったんでしょうね。


自社ブランドを扱いたい

ECサイトの運用代行をしている人が転職するときの理由あるあるとして『自社の商品の売上を伸ばして、ブランドの知名度を上げていきたいと思ったから』があると思いますw

それに漏れず僕も、「いつまでも興味のない他社製品を売ってられるか!!」と思い、辞めることにしました。

まあ他にも社長が嫌いだったとか、土日も会社のメンバーで集まるバーベキューがあるとか、理由は色々ありましたけどねw

運が良かったのは、僕は楽天市場の運用をメインで担当しており、楽天のイベントについて熟知できていたということ。

楽天のイベントって、知らない人から見ると複雑でよくわからないんですよね。

そういった一般のお客さん向けに、楽天のイベントの仕組みを「店舗目線」で発信するインスタアカウントをブログの代わりに更新していました。

すると、こちらも運良く3ヶ月ほどで波に乗り、フォロワー数が一万人を超えました。

当時のインスタは、一万人にならないとストーリーズで外部リンクを貼れない仕様だったので、喜びは大きかったですね。

その功績も使えるなと思い、転職の時には「ここに入りたい!」と思った会社のインスタアカウントをまずは確認し

どこをどうしたらもっとSNSを活用できる

というポイントをまとめた上で面接に臨みました。

そうして内定をいただいたのが、今働いているレディースファッションの会社です。

おそらく、インスタの知識とその行動がなかったら、男性の僕が(しかも、ファッションは興味なし)この会社に入れることはなかったでしょう。


結論、自己PRの準備で決まる

完全未経験で、他社のECサイトを運用する会社に入り…

自社ブランドの売上を伸ばしたいと思い現職に転職した僕の考えとしては…

とにかく「自己PR」を準備すれば、未経験からでも活躍できるということ。

冒頭で伝えた通り、いまEC業界では超売り手市場なんですが、企業側が求める「情熱のある人材」とか「SNSで何かやり遂げてくれそう感」を面接で出してくれる人材は少ないです。

そんな状況で

・SNSの基礎知識はあります(実務経験はなくても)
・貴社のSNSアカウントや競合のリサーチをしてみました!
・こんな試作をやったら効果出そうです!(最低でも5案)

これだけ準備して面接に臨んでくれる人がいたら、少なくともうちの会社では最終面接まで進めます。

今この記事を読んでくれている方で、未経験だけどECサイトやSNS運用をしてみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください◎


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