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【アメリカ生活】 ミシガン州★ マンモグラフィからの・・

日本に居たときから毎年健康診断を受けていて、毎年マンモグラフィでひっかかる。石灰化が見られてるということで、加齢とともに出てくるものだと。ただ、渡米前に受けた時に、加齢だけではなさそうで、ちょっと気になる・・という結果が出た。転職後で病院も変わっていたため、先生からは「今までの画像がないから比べられないです。また半年後くらいに調べましょう」と。が、アメリカに来てしまい、その病院では再検査をしていなかった。

11月になってアメリカで年1の健康診断をした時に(こちらの健康診断は日本の健康診断とは全く違う。日本の方が手厚いし、検査を色々してくれる)、前回の結果で気になると書かれているし、マンモをしましょうということに。

アメリカの病院事情を語れるほど経験も知識がないので何とも言えないけど、主治医が付いてオーダーが入ると予約は意外と早いような気がする。そして結果が出るのも早い。結果はだいたい3日くらいで出てくるし、ネットで専用ポータルから見れるので病院に行く必要はなし。便利だ。

12月の頭にマンモを受けた。結果は、再度他の施設で受けましょうと。毎回1回目で異常なしとはならないので、いつも通りだなと。で、1週間後に再検査を受けた結果「生体検査を受けましょう」と。え?! と怖くなった(いろんな意味で)。

なのだけど、周りの日本人と話すと意外にも話した人みんな「あ、私も生体検査したよ」と。アメリカでは生体検査は実はそんなにレアなことではないようだ。4人と話したら、4人とも経験者だった。すごくない?!

指定された生体検査の日が12月31日の大晦日の朝。大晦日でも病院が普通にやってることにもびっくり。まぁ、日本と違ってアメリカは年末年始はそれほど重要視されている感じではないしね。当日は親切にも友人が病院に付き添ってくれた(待合いロビーまでしか入れないけど、そこで待っててくれた。感謝)。

生検は「ベッドに寝て行う」か「座って行う」かがあるけど、今回先生からは座って行うと指定が。そちらの方が時間も短縮されるらしい。普段はコンタクトレンズを付けている私ですが、検査の日はどうなるか分からなかったので眼鏡で。眼鏡を取った後で執刀する先生と放射線師が入ってきたので、顔が全く分からず(笑)。一応「すいません、目が悪いのでお顔が見えないです」と断っておいた。こちら2名は男性。サポートの看護師さんは2名いて女性。先生はちょっと軽めな感じで(全く見えなかったのでどのくらいの年齢の人なのかも分からず)「オーケィ、じゃぁ、やっちゃいますか」的なノリだった。ただ、私に話しかけることはなかった。まぁ見えないし、いいのだけどさ。

私としては、怖さMAXで開始。局部麻酔なので意識はあり。事前に「痛くないよ。ただuncomfortable 」と言われていたのだけど、実際は痛かった。麻酔は痛くなく、チクッとした程度。ただ、検査を進めていくうちに「痛いかも・・・」と感じ始めた。看護師さんからは「痛かったらすぐ言ってね。麻酔を追加するから」と。ずっと手を握ってくれていて「大丈夫?うまく行ってるからね。その調子よ!」と言い続けてくれた。親切だ。

やはり痛くなっているのは気のせいでなく「痛いかも・・いや、痛い。やっぱり痛いーーー」と若干パニックに。息も荒くなっているのが分かった。そして「痛いー、ううーーー」と連発。あとで友達に聞いたら二人は「痛くなかった」で、一人は「痛かった」と。なので、検査対象位置にも関係あるのかも?

看護師さんが「痛がってるので麻酔を追加で打ってください」と先生に告げてくれたので麻酔を追加。それでも効いていないのか痛い。先生が何かをやってる感が分かるし、あれこれ技師や看護師さんと話してるので、これまた恐怖で「怖いよー、痛いよー」とパニックに。麻酔2回目で呼吸がさらに荒くなって、異常に喉が乾き、吐き気もしてきて「あ、これマズいかも」と思い始めてきた。看護師さんの「あと少しよ」の言葉を信じ、「早く終わってくれ」と脳内で唱える私。そこから2分弱くらいで終了。生検自体はトータルはおそらく10分から15分の間だったと思う(多分)。

リクライニング式の椅子だったので、そのまま角度を変えて休める形に。汗ダラダラだった。首の後ろと検査で針を入れた部分を保冷剤で冷やしてくれた。寒さなのか、恐怖なのかで体が若干震えていた。「気持ち悪い」と言ったらリンゴジュースを飲ませてくれた。水が飲みたいと言ったのだけど、まずはジュースを飲めと。血糖値が下がっていたのか、ジュースを飲んだらかなりラクに。クッキーもくれました。看護師さんは「もし、また生体検査があるときは、何か食べてから来た方がいいわよ」と。あんなに喉が乾くとも思わなかった。生検のあと、最後に再度マンモを取って検査終了。

着替えた後、胸を保冷剤で冷やし、ロビーで様子を見るため20分くらい滞在。何も異常がなければ帰宅できる。病院合計滞在時間は約2時間くらいかな。術後は触るとちょっと痛いかなというくらい。一応痛み止めを1錠飲んだけど、その後は飲まなくても大丈夫なくらい痛くはなかった。「結果はポータルからも見れるし、電話もかかってくるからね」と言われた。3日から5日で結果が出ますよと。

1月3日の朝に病院から電話が。やはり結果が出るのは早い。結果は「今はガンではないけど、異常というのは変わらない。リスクを下げる意味でも、他の施設にも行って画像を撮ってきて欲しい」とのことだった。近々、その施設から電話があって予約をすることに。両胸石灰化があるので半年後に定期的に画像を撮りましょうと、生検をした病院で7月に予約。

アメリカに来て早々、病院にお世話になるとは。今の生活が当たり前と思っていてはいけないと病気になる度に思う。忘れてしまうとこがダメなとこだよね・・。

コロナに1回なったときに、嗅覚が一時ダメになって、ほんとびっくりした。その時も、当たり前だったことを失うことの恐怖、大切な事を身をもって分かる。今、健康な人が一生健康でいられる保証はない。今ある時間、今ある事を当たり前と思わず、感謝して生活していかないとなと思った新年スタートでした。

(おまけ)

こちらに住み始めて、主治医を見つけるのはちょっと大変でした。私は処方箋が必要な薬がどうしても必要で、主治医を早く見つける必要があったのです。

電話しても「新規は受け入れてない」と断わられまくり・・。ああ、またダメかなと思って電話したところが、たまたまミシガン大医療センターの「日本家庭健康プログラム」の番号で、日本語を話せる先生や日本語のスタッフがいるところでした。日本人だけの専用病院ではないので、もちろん全員が日本語を話せるわけでもないです。

最終的にここが私を受け入れてくれました。このプログラム(病院チーム)の存在を全く知らなかったので、こちらで主治医を付けてもらえたのは本当にラッキーでした。しかもミシガン大の医療センターは全米でもかなり評価の高い病院。なかなかここで主治医をつけれないとアメリカ人の同僚は言ってました。

日本で受けてた人間ドックの結果も、日本語のままの書類を渡せば翻訳を病院側でやってくれるので自分で訳す必要はなし。駐在の方で英語が話せない方、自信がない方は通訳を付けることができます。今回、生検を受ける時も、マンモを受ける時も、各病院施設で「通訳必要?」と聞かれました。結果の電話の時も通訳さんがまず電話をかけてきました。というくらい、ここからのオーダーで各病院施設に行くと毎回聞かれます。親切だな。普通の病院だと当たり前だけど、まず無いだろう。

もし、英語が苦手とか話せないという方でミシガンに引っ越して来る方は、この「日本家庭健康プログラム」があるので、安心して引っ越してきて大丈夫だと思います。


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