けやき道が日向になるまで♯1
2018年
○○:ここか・・・
□□○○はこの日、とある場所に訪れていた。そこは、とあるアイドルグループの握手会が行われる握手会場だった。
特にアイドルにハマった・・・というより、顔馴染みがいるからが大きく、1つ顔を拝みに来た次第だ
○○:(小学生以来だったからな・・・。つーか、覚えてんのかな?俺の事・・・)
楽しみ半分、緊張半分の面持ちで会場の中へと入って行った。
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中へ入ると、既に沢山のファンらしき人達が今か今かと待ち構えていた。外の暑さと会場の熱気でボルテージは既に上昇しているようだ。
○○:うわぁ〜すっげー人・・・
あまりの多さに既に参った様子だが、何とか彼女の姿を拝もうと、何とか場所を移動している。
数時間後、彼女達が現れ、それと同時にファン達が盛り上がった。
??:こんにちは〜!私たち
??:けやき坂46です!
ファン達:Foooooooooooo!!!!!!
○○:すげぇ・・・
○○が呆然とする間に、NO WAR in the futureの音源が流れ始める。すると
○○:あっいた
目当ての人物を見つけたようだ。
🎶〜🎶〜
けやきメンバー:NO WAR 愛し合ってるかい?🎶
けやきメンバー:世界の人と……🎶
けやきメンバー:やさしくありたいんだ🎶
けやきメンバー:“好き”になってみよう🎶
その後も何曲か披露し、ミニライブは終わった。
それと同時に、ファン達がぞろぞろと移動していく。○○もついて行く。そして、遂に握手会がスタートした。
ある人物のレーンに並び、自分の番が来るまで待っていた。すると、遂に自分の番となった。
??:どうぞ〜
○○:はーい・・・どうも、初めましてかな?
??:うん、初めまして・・・ちょっと待って!○○!?
○○:やっぱり覚えてたか・・・久し振りだな。小坂
そう。○○の目当ての人物は2期生の小坂菜緒だった。○○は小学生の頃、一時期大阪に滞在した時期があり、彼女とは同じクラスだったのだ。
菜緒:当たり前やんか!久しぶりやな!・・・もしかして、菜緒のファンになったん?
○○:たまたまテレビ付けたら、貴方が出てきたもんだからな。今日のこと調べて顔拝みに来たって訳
菜緒:ふーん・・・
彼女は彼の手を両手で握ってこちらに引き寄せ、耳元で囁いた。
菜緒:・・・菜緒以外と浮気したらアカンで?
○○:えっ?
剥がし:お時間でーす
○○:あっはーい。じゃあ・・・
最後の菜緒の言葉に少しドキッとしたが、お時間となった為、剥がしによって交代させられた。
○○:あーびっくりした・・・めちゃくちゃ可愛くなってたな・・・小坂
○○は会場にあるトイレで一息ついていた。数年ぶりに見る彼女は、テレビで見るよりずっと綺麗で可愛くなっていた。あの幼さが残る笑顔もより綺麗に見えた。
○○:・・・そろそろ時間か
帰ろうとトイレから出た。その瞬間
きゃああああ!!
ある方向悲鳴が聞こえた。この声は・・・
○○:!?クソっ!
○○は考えるよりも早く弾かれたように走り出した。この声のした方向へ