けやき道が日向になるまで♯5
マネージャー兼ボディーガード兼タレントとなった○○。その翌日、とある場所へと赴いていた。
○○:ここか・・・。新しく通う学校は・・・
そう。マネージャー業と芸能活動するに当たって、芸能科がある学校へ転入する事になったのだ。先生に案内され、新しいクラスへと入った。
○○:(うわ、芸能人ばっかりだ・・・)
芸能科のクラスだからか、目の前にいる芸能人達に思わず気圧される。自己紹介も程々に、いそいそと自分の席へと座った。休み時間となり、机に倒れるように項垂れた。
○○:はぁ〜・・・
菜緒:何もそんなに疲れてるん?まだ初日やん
○○:・・・いきなり芸能人ばっかりのクラスに入れられてみろ。誰だってこうなるよ
菜緒:菜緒がおるからええやん笑。
○○:・・・顔馴染みがいてよかったよ。あっそうだ。なぁ小坂。
前から聞きたかった事があったので、聞こうとした。だが、菜緒は不満そうに頬を膨らませた。
菜緒:・・・菜緒
○○:ん?
菜緒:・・・菜緒って呼んでや。昔は菜緒って読んでくれてたのに
○○:いや、何か前みたいには呼びづらくってな・・・善処する
菜緒:ぶぅ・・・
菜緒は不満そうだが、まぁ彼女がいるから学園生活は何とかなるだろうと、○○は思った。
~~~~~~~~
学校が終わり、菜緒と○○は一緒に仕事へ向かった。まぁ○○はひらがなけやきのメンバーのボディーガードの為、菜緒を守る役目がある為、何ら問題は無い。学園側にも話は通っている。
○○:お疲れ様でーす
TAKAHIRO:おう。○○、小坂。来たか
菜緒:先生おはようございます
TAKAHIRO:にしても、転校早々にデートか笑
○○:・・・TAKAHIROさん、事情知ってますよね?
TAKAHIRO:冗談だって笑
と談笑していると、マネージャーさんらしき女性が現れた。年は20代中頃くらいか
女マネ:○○くん。今少しいいかな?
○○:へっ?俺すか?
女マネ:あっごめんね。私、今日から君のマネージャーをする事になったからよろしくね?
○○:あっはい。よろしくお願いします・・・って、何でですか?
菜緒:だって、○○タレントやん
○○:あっ忘れてた
菜緒:記憶力無さすぎやろ笑
○○:まぁな
菜緒:褒めてへんわ!
○○:すいません。俺に何の話でしたっけ?
女マネ:あっそうそう。○○くん・・・
○○はマネージャーさんに連れられた。どうやら、TAKAHIRO先生・・・というより、菜緒に聞かせたくないようだ。
女マネ:番組のレギュラー決まったよ
○○:早くないすか?
女マネ:プロデューサーが是非!って笑
○○:マジか・・・
どうやら、○○の芸能生活は思ったよりも変な方向へ進みそうだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?