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究極のエシカルファッション!解体して分かる和服のすごさ
服作りを初めてしばらくして、
和服に興味を持つようになった。
もともと心地よい服作りがテーマなので、
昔の日本人がどんな服を着てたのか、
クーラーもない時代、
クソ暑い夏にどんな服を着て働いていたのか?
冬の寒さに耐えていたのか興味があったのだ。
もう一つは「直線裁ち」、
なるべく環境に優しい服作りをしたいという思いから、
端切れを少なくできる直線裁ちでの服作りにこだわってきた。
それでそれで、
和服を着て暮らしてみたりしたのだけれど、
ふと思い立って、和服を解体してみることにした。
その時、解体した子がこちら。
ゆかた?(いまだに着物と浴衣の違いが分からない)
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和服や一度作った服を解体する時には、ナイフを使っている。
(モーラナイフのエルドリスちゃん、
釣りのときも、焚き火のときも、料理のときも、服作りのときも大活躍!)
魚をさばくようになってから、
服を解体するのと魚さばくのは似ているなって思う。
服も生き物だから。
うなぎを包丁で開くような感じで、
布と布の間の糸を切っていく感じ。
着物をナイフで解くなんて!って怒られそうだけど、
なるべく丁寧に、
そして、自分自身が心地よい方法が、今のところはこの方法なのだ。
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そして、解いた後の布を並べてみると衝撃的だった。
長さのある布はそれぞれ4つ折りにしてるから、
これの約4倍の布の量になる。
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着物をほどいてみて分かったこと、
反物と反物を半分に切った布のみで作られていること。
そして、まるでパズルのように、
端切れが全く生まれない裁断がされていて、
生地が一切無駄にされていないということ。
もはや、美しい。
美しすぎる。。
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エコやエシカルという言葉があるけれど、
生きている中でおそらく一番長い時間、
「服を着ている時間」
のことをあまりに知らなすぎる。
食への関心は高まっているように感じるけれど、
服はまだまだ伸びしろがあるように思う。
知らないことだらけだから。
地球一個分の暮らしにふさわしい服ってどんな服だろうか?
心地よい服作りを目指して、さあ、研究じゃ。
以上!