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俺の「渡した」ノート

今回はシンプルに表題の画像は伏線だったよという20年越しに気付いた伏線の感想である

月はノートを「拾って」いる
そして4巻のこのコマ以前のリュークは当然に「渡した」認識はない

拾われた
持った

つまり「渡した」は、月が「捨てる」と言って捨てたノートは最初に手にしたノートではないことと、回想が意図的にカットされていることを示唆した伏線であったのだろう

勘のいい読者ならこの時点で、死神同士の所有権の交換、使い方が載っているノートを利用した嘘ルール、ミサに憑いた死神をリュークに変えることでの目の再契約、レムへのL殺しの圧力まで予想できたであろう。

…いや、そんな読者はいなかった
そして当時はこの回想は少しズルいなと感じていた
しかし、ミステリの文脈を踏まえた伏線がしっかりと貼られていたのだ
連載漫画ならべつにおかしいとも思わず読み飛ばしてしまう部分に巧妙に仕掛けているあたりやっぱりデスノートは特別だったなと思わずにいられない

2部以降だと、リュークが総一郎死亡時に「天国に逝ける」という問題発言をする(単行本では修正)のでこの記事で絶賛しているようなキレは薄まってしまったと言えるが

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