宮崎 産直巡り(005) ― 特産物・史話を求めて ―
西都市三納の産直 「いきいき市場」編(2024年2月24日〈土〉 快晴)
【基本情報】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・運営者:株式会社(代表:H氏)
・住 所:〒881-0114 西都市大字藤田990-1
・電 話:0983-44-5456
・営業時間:0900~1800
・店休日:なし
・創 業:約15年前
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在、月に2回ほど国富町の八代地区に鎮座する諏訪神社(注)に銘水を
汲みに行くのがルーティンとなっている。コーヒー用であり、炊飯用である。勿論水質は超軟水である。
この諏訪神社は江戸時代は薩摩藩が治めてきたという。つい数年前まで、
この銘水を求め福岡県や鹿児島県から団体客が訪れていたと地区の古老の
言。境内横に造成された貯水溜めの横に約30坪ほどの水ごり(水で髪や体を
洗い心身を清めること)場が設えられており、そこで水ごり行が行われてい
たという。着替えための衣装棚も設えられていたが、今は取り壊され平地化されている。
諏訪神社は国富町大字八代北俣に在る。しかし地理的にはすぐ北隣に西都
市三財(さんざい)地区があり、またその北側が三納地区である。
月に二回ほどの遠出なので、西都まで足をのばし、産直“いきいき市場”に
立ち寄ることを楽しみにしている。
【注】
諏訪神社は村の鎮守の宮として今から千年前の天禄二年(971)信州(長
野県)諏訪大社を現在地(古名:伊佐生森田)に勧請。天正十三年(1585)
七月二十七日福島秀安はじめ三百名により現在地に遷宮されたと伝えられ
る。諏訪神は元来薩摩島津家の氏神で崇敬の篤い神であった。
「三納」とは
古い資料によると「三納(みのう)という地名の由来は、平安時代に三人
の納(納税者)を持つ豪族が住んでいたことに由来すると言われているとの
こと。また別の説では、三つの納め物(米・麦・麻)に恵まれた土地であっ
たことに由来する」とのこと。
諏訪神社から北に、県道24号線(児湯郡高鍋町⇔宮崎市高岡町)沿いに三
財地区から三納を経て西都市に向いしばらく行くと田園地帯の右側に小さな
木造の建屋が見えてくる。
西都いきいき市場
黄色の看板が鮮やかである。地理的にここは、一っ瀬川の支流である三財
川の西側にあたる。また三財川を挟んで東側は都於郡(とのこおり)であ
る。江戸時代は都於郡、三財、三納地区は旧佐土原藩領であり、年貢米の大
きな産地であったという。
反対に西都方面から来ると、下図の看板が目に入る。建屋の北側に駐車場
(20台?)が設けられている。また、その敷地の片隅に簡易手洗い所が設
置されている。
野菜・花卉コーナー
入ってすぐのところが野菜陳列のコーナーとなっており、窓際に果物、そ
して奥の方に根菜・花卉コーナーが設けられ、区分けが効いて品定めしやすい工夫が見える。
精米コーナー
出入口に近いところに生産米のコーナーがある。ブランド産米のネーミン
グもご当地ならではのものとなっている。
果物等コーナー
会計の目の前に果物コーナーがある。季節のよるがここには春から夏にか
けてはトウモロコシ、ブルーベリーが、秋から冬には柑橘類、柿等が並ぶ。
そのそばに並べられる丸餅・切り餅は中々の人気のようである。
手芸品コーナー
一番奥に手芸品コーナーがある。特に編み物の製品が並べられている。地
域の婦人会の皆さんの活動が品質に表れていそうで、目を引かれるものが多
い。
My feedback(所感、評価、手応え)
これまでと同じように独断と偏見で評価をさせていただき、グラフ化しま
した。
項目は①品揃え・品質②清鮮度(衛生)③販売価格④サービス・対応⑤コ
ーナー区分⑥特産品⑦立地・利便性⑧お得企画の8項目です。(あくまでも
今時点での筆者の評価です。)
このいきいき市場は、株式会社形式の経営で、地域の生産(納入)者との
連携が十分にとれているようである。
10号線沿いであれば、ある程度顧客の立ち寄りを期待できるが、いわゆる
山間地域に近い環境で、また西都市中心から少し遠いこともあり、相当の工
夫をされているようである。
下図は5点満点の総合評価:あくまでも独断で、公式なものではありませ
ん。
相方のコメント
1 この産直は、めずらしい野菜が納得できる価格で買えるのでうれしいと
ころです。それにしても、如何に主要道路脇にあるとしても、地域の人口
が少ないと思うのでやっていけているのかって心配ですね。
≪西都市報によると三納地区の世帯数は約1000世帯らしいからね。地域づ
くり協議会あたりが頑張っているっちゃろネ、地域のためにも頑張って欲
しいね。≫
2 春から夏にかけて、トウモロコシを買って食べたことがあるけれども、
山間部に近いので寒暖差が大きいのか甘さが違う感じがする、これからが
待ち遠しいですね。
≪そうだね、ここいら辺りで収穫されるトウモロコシは格別だったね。ま
たブルーベリーも良かよね!≫
3 以前から気になっているのが、この地域で獲れるお米、「伊東マンシ
ョ」という銘柄米があるけれどもいつか、味をみるために買ってみようと
思ってます。
≪まだ式部の里で買った「にこまる」があるので、次にはここの米を買っ
てみようかね。以前、その隣に並んでいる切り餅を買ったけれども、美
味しかったよね!≫
施設のレイアウト
陳列売り場は概略下図のとおりである。出入口は建屋の北側にある。決し
て広い敷地ではないが、目いっぱいに品揃えされている。
奥の方に手芸品コーナーが設けられている。地域婦人会の皆さんの作品な
のだろうか。
【周辺地図】
春近し!
いきいき市場からの帰り道で野焼きの現場に遭遇した。本格的な田植えや
農作業のための昔ながらの虫追い・肥料化作業である。
まさに、春明けの風物詩、今年の豊作を祈念しつつ三納を後にした。
今回は以上です。
次回は西都市三宅 「いっちゃが広場」を訪問予定です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?