浪漫主義
お久しぶりです。
最近美しくて素敵な言葉にたくさん出会いました。
価値観がたくさん動かされたし、自分が少しわかった気がしました。
恋文って素晴らしい。
紙を用意して筆を執って、相手のことを想って募った想いを言葉にするってとても尊い行為だって改めて感じた。
たまたま入った古本屋さんで文豪・詩人たちの20通の実際の恋文が掲載された本に出合った。恋文は大体が不倫相手に宛てられたもので、少し驚いた。実の妻や夫には満足いかずに、みな不倫相手に熱愛を語る。でもそこに美しさと希望、醜さ、愚かさ、はかなさ、哀れさ、人間の欲望を垣間見たように感じた。みんな全力で生きて、恋して、愛をしてた。私の恋や愛の軽薄さに悲しくなった。
遠くの相手に言葉を伝えることはあまりに簡易になった。携帯を開いてメッセージを送ればいいだけ。なんのロマンも美しさもない。そんなところで送る愛の言葉は軽薄で、言葉のむなしさは重厚なものになった。文通の恋愛に心ひかれた。
そして最近ふと思ったことは、おめでとうございますってとても尊くて素晴らしい言葉。
その言葉が誰かから誰かに贈られるっていうことは、ある人に何か素敵なことが起こったってことで、それまでその人がしてきた努力が実を結んだりその人の願いが叶ったりしたわけで、それに対して誰かが心からお祝いの気持ちを抱いたわけで、それを本人に伝えようって思ったわけで。そんな工程があると思うとその一言に込められた思いや背景に涙が出そうになった。たまたま入ったカフェのお手洗いの横にあった休憩室から何気なく聞こえてきただけなのに。
そんな最近でした。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
また書きます。
みさ
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