オリジナルデッキを作ろうvol.4

1.はじめに
 今回は私の専攻分野と絡めたお話。デッキ構築の一つの視点

2.メカニズムデザイン
 私の専攻がゲーム理論の中でもメカニズムデザインと待ち行列理論だったので、簡単に紹介します。(待ち行列は本筋に絡まないので割愛)
 メカニズムデザインとは、私が設計したゲームに参加した参加者を影で操ろうというとても影の実力者っぽい怪しい理論ですw
 もう少し噛み砕くと、あるデスゲームを設計すると、債務者が自発的にゲームに応募して、勝手に醜い争いをして、それをお金持ちのVIPに見せてお金儲けガッハッハを目指す理論ですw
 これ、欲しいナッシュ均衡からゲームを作る逆問題なので、理論構築が凄く難しく、初めはあんまり注目されてなかったのですが、アメリカでメカニズムデザインから発展したオークション理論を活用して放送権をオークション(電波オークション)にかけたことで莫大な利益が出たため、めちゃくちゃ注目されている理論になります。

3.何が言いたいねん
 何が言いたいかというと、この発想はオリジナルデッキに活かせるぜということを伝えたくてこの記事を書いてます。メタゲームによってその時点の大会における想定デッキを絞ることができます。さらにメタゲーム上のデッキの大まかな動きもわかる。ということは、それぞれのマッチアップで相手を操る為のデッキを組むことができれば、こちらは想定済みの動きができるのに対して相手に想定した動きを強いることができます。つまり、メタ上のデッキをベースにそれに対してマッチをデザインしてそれを実現するデッキを作れると結構勝てるんじゃない?という発想です。これは、まあ、みんな自分のデッキをチューンして持っていくから当たり前なんじゃ?という気もしますが、メタ上のデッキの構造における弱点の共通点を突いてデッキを作るとなると結構制約条件が厳しくなるかなと思います。個人的にそこが面白いと思ってデッキを作っています。

4.終わりに
 構築に関わることを思いついたら書くようにしたので、前後の関係は薄くなるかも。不定期連載なので気ままにお付き合いください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?