黒単デプスの話(マベ民向け)
1.はじめに
お疲れ様です。柳 統也です。一般向けの記事が大きな反響を頂いた上、購入いただけた方もいらっしゃって本当にありがたいことです。
さて、この記事は私の慟哭というか、悲しみというかなんと言っていいかわからないぐちゃぐちゃな気持ちを整理し、マベ民に向けて伝えたいなあというわがままな記事です。MTGの面白さの一つの側面なのかもなあと思うので、少しの間お付き合いくださるとうれしいです。
2.デッキ構築とペンギンの話(この記事の要約)
2022年5月最終週に友人から
「デッキくむのってさ、ペンギンみたいな感じしない?」
と唐突に言われました。言われた私は困惑しました。
以下、友人の解説です。
正直、これを聞いたとき深く深く感情を揺さぶられました。
俺が俺であるままに環境に適応した結果歪に見えるかもしれないけど、俺だからいいんだと。元の形から大きく歪んだとしても、それは初めの気持ちを失ったわけじゃないんだと。
これを多くの誰かに伝えたいと私は思いました。そのためにはこの話に即した何かで結果を出したい。それが黒単デプスであり、今回の5-0でした。
以下はこのペンギンの話をマベの視点できちんと書いた話です。
3.マーベリックデッキの変遷の話
ここで簡単にマーベリックの変遷について私が始めた2020年ごろから書いていきます。
①ビー玉、オーコが大流行。不毛は全く効かず、GWマベやGWBマベは息をしてなかった。オーコを使ったバントマベが環境にいたか。
②ビー玉、オーコが消え、不毛が有効牌になり、GWマベ、GWBマベが少しづつ環境に顔を出すようになった。
③モダホラ2発売からマーベリックが苦しくなってきた。しかし、このころからDouges が開発したGWデプスが爆誕。マーベリックユーザーはこぞってGWデプスを使うようになる
④GWデプスの派生としてサーガを1枚とったサーガ型、サイドにパイロ、レブをとったナヤ型ができる
このようにマーベリックは変遷してきました。
4.GWデプスはマーベリックの派生である理由
GWデプスは
・ゼニスによる現状の盤面で必要としているクリーチャーのサーチ
・土地サーチによる盤面コントロール
の2点がマーベリックと共通しています。
ただし、GWデプスになるためにマーベリックは緑及び各クリーチャーの自由度を失いました。マーベリックは基本構成はあるものの、自由枠に個々人の使いたいクリーチャーを入れることが出来ましたが、GWデプスになる代償としてコンボ、盤面制圧に価値があるクリーチャーしか採用できなくなりました。そのおかげでGWデプスはURと戦う力を得たわけですね。
このように得たものと失ったものがありますが、いまだマーベリックの思いは受け継がれていると私は考えています。
5.黒単デプスはGWデプスの派生であると考えている理由
では、ここで本題である黒単デプスです。黒単デプスは
・サーチによるコンボ完成
・サーチによる盤面コントロール
・巨大クリーチャーでのミッドレンジ
の3点がGWデプスと共通しています。書き下すと
黒単デプス
①マップによる土地サーチでのコンボ完成
②サーガでの針、影槍サーチでの盤面コントロール
③サーガトークンでのミッドレンジ
GWデプス
①聖遺、開墾者、輪作による土地サーチでのコンボ完成
②聖遺、開墾者、輪作による土地サーチでの盤面コントロール
+ゼニスによるクリーチャーサーチでの盤面コントロール
③聖遺でのミッドレンジ
このように比較すると黒単デプスは代償として様々なサーチ方法、コントロール方法、土地を失っていることが分かります。またさらに黒単デプスは盤面除去による干渉手段を失っていますが、強力な墓地対策、サーチ対策、ハンデス、サーガによるアドバンテージ獲得を手に入れています。そのおかげで呪文に対する耐性が上がったのですね。
デプスにおける緑の本質は土地サーチであると考えるならば、黒単デプスはマップによって緑の本質を捉えているし、マベの本質がパーマネントによるコントロールであると考えるなら黒単デプスは針とダウスィー、敵対工作員、力戦によって本質を捉えていると私は思うのです。
だからこそ、こんな最果てまで来たとしても、ぐちゃぐちゃに歪んでいても、緑を失ったとしても、私は黒単デプスはマーベリックの魂を持っていると強く言いたいのです。
6.マーベリックの魂とは?
この記事を書いている間ずっとマーベリックの本質って何なんだろうと考えてきましたが、正直結論は出ませんでした。言語化できないんだけど、なんかこう心にあふれるマベの魂があると私は思うのです。一人のMTGファンとして声を大にしていいたい。マーベリックが好きなのです。
7.おわりに
ほんとはデプスとサーガの融合の話を書きたかったのですが、途中で感極まったのでいったんやめます。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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