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読書をする楽しみ
大河ドラマの「光る君へ」をみている。そこには、当時としては貴重な和紙に筆で歌を送り合う様子やこれから描かれるであろう「源氏物語」の誕生が登場する。
平安時代に宮中を中心に文学が花開いた。千年以上前から人々は文字を読み、想像を巡らせ共感していた。他にも蹴まりや舟遊び、武芸、舞いなどといった娯楽、稽古、学問はやっていたと思うが、「物語」が開発され、読書の習慣もその頃から盛んになったと思う。
「物語」は、架空のストーリーものの場合もあるが、ノンフィクションや見聞録、喜怒哀楽を伝えるものと無数に生みだされている。
我々の脳は文字を追っていても、様々な情景を再現し追体験させてくれる。そして「読書体験」も立派な体験となって、自分の中に蓄積されていく。実際の経験のように忘れていくことも多いが、再読すれば思い出すだけでなく、別の発見や味わいも体験できる。
このように、読書は大変コスパのよい活動といえる。もちろん、実際に旅行したりスポーツしたり楽器を演奏したりという活動も楽しいが、それらもひっくるめて楽しむことができる。平安貴族のように。
ショッピングに行ったら、ついでに書店に寄るし、ネット上の「書店」や読書専用SNSで面白い本の情報交換も行える。図書館もネット予約できたり便利になっている。
私はいつの間にか読書を貴重な習慣としている。それによって、落ち込んだときは励まされ、楽しい内容には共感し、SNSを通して他の人と共有し、人生をこれからも有意義に過ごしていきたい。