相談を受けるタイミング
♯家族看護
昨夜、10時になろうとしているころ、1通のメールが届きました。
以前、ご相談を受けたことのあるAさん。
時候の挨拶の後、「実は、ご相談したいことがあるので、よろしければご都合のよいお時間と料金をお教えください」と丁寧なメッセージ。
「何かあったのかな?」と思いつつ、スケジュールを確認しつつ、返信。
メッセージを打ち込んでいるときに、「どうしてこの時間?」と気になりました。
「お急ぎですか?今からでもかまいませんよ」と返信したところ、すぐに「お願いできますか」と。
数日前から体調を崩し、自宅で休んでいるものの、自分の身体のこと、職場のこと、将来のこと、そして自分のこれまでの人生。
さまざまなことが頭を駆け巡り、どんどんと膨らむ「不安」。
家族には言えない、伝えられないあれやこれやもあり、相談のリクエストとなったようでした。
お話しを伺い、一緒に整理をしていくなかで、険しかった表情が次第にゆるんでいきました。
これから自分ややるべきこと、手放すことが見えてきて、
「眠れそうです。ありがとうございました。」
そう言ってニッコリと笑顔。
時計は11時を回っていました。
もしも私が何かのお役に立てたとしたら、Aさんが一番求めていたその時に応じることができたこと。
一番つらいその時をご一緒できたこと。
なかなかそうもいかないことがほとんどです。
そうしたご相談に応じたいと思えば、24時間フル回転。
業務時間をしっかり決めて、枠のなかでベストを尽くすのが王道ですね。
ただ、そうしたなかでも相手の今、ここでの必要性をキャッチして、時には応じる柔軟性も大切にしたい。そう思ったエピソードでした。
その人が一番必要としているときに、そばにいる。
知識やスキルを超えた大切なことを思い出させていただきました。