「病院でなかなか聞けない」を解消するには?!臨床心理士に聞く受診のコツ
こんにちは!ファミワン広報担当の野田です。
突然ですが、不妊治療をしている方も、これからだよという方も、あるいは当事者ではないけれど…という方も。みなさん病院にかかるときに、医師と上手にコミュニケーションをとれていますか?
ファミワンにも「先生は忙しそうだから、質問を遠慮してしまって…」「なんだか冷たく感じてしまって、私の気持ちを伝えられなくて」といった、医師とのコミュニケーションのお悩みもたくさん寄せられています。
せっかく良さそうな病院を見つけてもコミュニケーションが上手くいかないと、本当に残念ですよね。
そこで、ファミワンでは8/4に「得する人、損する人の受診」と題して、医療従事者とのコミュニケーションのとり方のコツのライブを配信。
自分の中の不安を整理して、どのようなポイントを意識すると自分の気持ちを伝えやすくなるのでしょうか。臨床心理士の戸田さんに教えていただいた内容を一部、レポートとしてお届けしようと思います。
自分の気持ちを伝えたいときには「アサーション」を意識!
ファミワンのライブでは、すでにお馴染みとなった「アサーション」。
アサーションは相手の立場を尊重しながら自己表現をするコミュニケーションスキルです。
コミュニケーションのタイプには、感情に任せて表現する「攻撃型」、曖昧で遠まわしに表現しがちな「非主張型」、相手の意見も尊重しつつ自己表現ができる「アサーティブ」の3つがあるのだそう。
上手にコミュニケーションをとるためには、この「アサーティブ」な自己表現が大切になるのですが、そのためには…
①「私は~だと思う」「私は~だと嬉しい」など、主語が「私」で始まるアイメッセージ
②「~で困っている」「~が怖い」「~がわからない」など、弱さを表現
③3つの「きく(聞く、聴く、訊く)」
④肯定的な言葉をかける
これらが大切だそうです。病院で医師や看護師とコミュニケーションをとるときには、特に①②を意識してみると良さそうですよね!
事実と気持ちを分けて、モヤモヤを整理する
不妊治療中は、気持ちの整理がつかないことも多いもの。私も不妊治療専門クリニックに通っていましたが「本当にこの治療方針でずっと続けていていいのかな」と悩むこともありました。
だけど、こんなモヤモヤを医師に伝えることがなかなかできず…。
こんなときは、自分の気持ちを自分に問い直しながら、事実と気持ちを分けて考えることが大切なのだそう。
例えば、
モヤモヤ:
自然周期の治療方針の病院で人工受精を続けているけど、妊娠しないなぁ。このまま、ここで治療を続けていてもいいのかな…不安だな…転院したほうがいいかな…
事実:
・自然周期の治療方針の病院で、人工授精を◎回している
・妊娠はしていない
気持ち:
・なかなか妊娠しなくて、焦っている
・今の治療を続けていていいものなのか、不安
・自然周期ではない治療にもトライしてみたいな
・今までと同じ治療しかできないようであれば、転院したい
こうして事実と気持ちを書き分けることで、何となくモヤモヤしていることが整理しやすくなりますよね。そうするとで、これからの妊活をどう進めていくと良いか、計画も立てやすくなるなと思いました。
どんな小さなモヤモヤも見逃さず、「なんでモヤモヤしているんだろう?」「この気持ちはどういうものかな?」と自分に問い直していくことが、不安を整理するポイントになりそうです!
最後に
ライブの途中では、参加者のみなさんからも「先生に伝えたいことがあるけど、角が立たない伝え方ってありますか?」「医師から直接薬の飲み合わせに関する説明が欲しかったのだけど、なかったんです…」と、いくつかご質問もいただきました!
みなさんそれぞれ、病院にかかるときに何かしらの困りごとがあるご様子。
今回のライブで学んだコミュニケーションスキルや、自分の不安を整理する方法も使いながら、よりストレス少なく病院にかかることができるといいなと思います。
妊活中は医療者以外にも、パートナーや両親、会社のメンバーなど、さまざまな場面でコミュニケーションに悩むことがあるかもしれません。
今後も、妊活ライブではそんなお悩みにお答えするライブを発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
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