あと40日 自主退職について分析してみた
どーも!
家でブログを書いていると、ただただスマホをいじっているやつみたいに見えるけど違います!って思ってます小田です!
トップである消防長に退職する意思を伝えた後は、いろんな人に
『実は今年度で消防を辞めることにいたしまして』とお伝えしているのですが、反応は本当に様々です!
本当に10人いれば10人の考えや言葉をいただきます!
その中で、
『無責任だ』
『消防としての自覚がない』
『後輩達がかわいそう』
的なことも言われました。
ですので、今回は
『果たして私は無責任なのか』
を深掘って行きたいと思います。
#冷静か
#少し落ち込まんか
#おちこんだわ!
まずもって、私の立場の説明から。
私は入って3年目の若手ではなく、19歳から34歳まで15年間公務員畑に勤めており、32歳の時に司令補という階級になり、係長ではないですが、副主幹というわかりやすくいうと係長級の立場でございます。
組織一覧表をみて、私がピラミッドの何番目かを数えてみると、職員数200人のうち、100〜110番目でした。
#初めて数えてみた
次に人数についてです。
全体に対する割合はどうでしょうか?
私の同級生の数は15人。
各年代で2番目に多い年代です。
前後±3歳の先輩後輩の数は57人。
実に72人(15+57)が私の前後3歳に集中しているんです。
割合でいうと36%です。
#あり得ない数字
#18歳から60歳の42年の期間があるのに200人中72人が7年間に集中している
200人を42年で割ると、1世代あたり4.7人になるので、4.7×7年で33人が正常値なんで72人はありえませんよね。
ではどの年代が少ないのでしょうか?
年代別に数えてみました。
50代 27人
40代 52人
30代 92人
20代 24人
となりました。
#なんやこれ
#もちろん各年代50人が正常値です。
次に役職についてです。
200人のうち、管理職のポストの数は10人で、その下の課長級のポストの数は16人です。
#合計26人
それ以外は係長級(小田)または係員(新人も含まれる)になります。
現在の最年少での係長は38歳の方です。
前後3歳の72人は係長になっている人は誰もいません。
っという事を考えると、
今の50代がほぼ全員なれている課長以上のポスト26枠は私の場合、定年退職の前の年である59歳にならないと回ってきません。
しかもこれはスーパー年功序列で考えたときの話ですので当然年下で出世する人もいるので、その辺を考慮すると各年代ぶっちゃけ80パーセントくらいの人はなれないと思います。
#係長にすらなれないで終わる人もいるかも
#それは今の仕事内容があと30年変わらないことを意味している
どうですか?
今から30年間同じ仕事をさせられて、さらに後輩達に抜かれながら仕事をしていく人たちが増えていくなかで組織が上手くいきますかね?
#絶対にうまくいかん
更にここからでかめの爆弾が投下されます。
定年延長制度です。
消防は65歳まで定年が延長されることが決まっているのです。
っということは笑笑
もう笑いが出てきます。
さぁ計算してみましょう。
このままいくと、
私が60歳の時は
65歳から60歳までに私を含めた56人います。
更に60歳から54歳までに48人います。
200人のうち、104人が54歳以上です。
#どうするねん
#消防署にきたら半分が54歳以上て
正直、54歳以上が半分の組織なんて住民サービスは確実に低下します。
体力はもちろん、おそらく派閥、妬み、怠慢らへんが弊害となって組織は壊れていくからです。
#おそろしいことを言ってごめんなさい
しかし、これが現実です。
じゃあどうするの?
そしてこの根本解決方法はぶっちゃけ1つしかありません。
答えは
『多い年代が消防を離れる』です。
私は消防が大好きです。
19歳の時に夢を叶えて消防士になった時は、
『俺もいつか署長になって最高のチームを作るんだ!!!』
と本気で思っていました。
っというより、最近まで思ってました。
しかし、時間が経ち自分の組織と公務員を取り巻く状況を冷静に分析すると、
『うちの消防を守るためには、誰かが抜けなければならない』
という答えに辿り着きました。
もし、これ後輩達が読んでくれてるなら覚えてるかな?
令和4年くらいの青年部学習会で、定年延長についてグループディスカッションをしたのを。
各班真剣に考えて
・人員配置を工夫する
とか
・ポストを増やす
とか
いろんな意見が出てましたね。
そこで私は発表しました。
「どうしても、それではこの問題の根本解決になっていないと思います。根本解決は、多い年代(私達の世代)の早期退職しかありません。」と。
#その時はまだ辞める気はなかったよ
でも、改めて今現在この問題をしっかり分析するとやっぱりこれしかありません。
今我々が直面している問題はアリ地獄のようなもので、毎日問題に目を背けて現実逃避をし続けて生活していると、気付いたとき(50代)にはもう抜け出せません。
他に仕事がない若しくは起業する体力がないからです。
もしかしたら、40代でも厳しいかもしれませんし、わたくし34歳でも厳しいかもしれません。
だからこそ、うちの消防を守る=住民を守るためにも多い年代が早期に消防を抜けて、抜けたやつは自力で何とか食っていく。
しか選択肢がありません。
本当にとんでもない未来が現実に待っているのです。
ですので、一言でカッコいい風にいうと
『住民を守るために小田が消防を辞める』
ということです。
#何というロジック
#でも本当なの!
#本気でそう思ってるの!
#もちろんそれだけではないよ!
ここまで、読んでもらった上でもう一度聞きます。
私は、
『無責任だ』
『消防としての自覚がない』
『後輩達がかわいそう』
ですか?
全て逆だと私は思います。
『プロの消防士としての自覚があるので、住民の安心安全を守る事を最優先に責任を持って考えた結果、我々多い年代が居続けることによって、住民サービスが一気に低下する時代が来ると予想します。また、私がいることで後輩達の活躍の場を奪ってしまうので退職します。』
#心の中で言うよ
#表ではそがんいわんでくださいよー笑笑
#っていうよ
以上です。
ここからは、予想話です。
これからこうなるじゃないかというのを書いておきます。
#オダストダムスの大予言
#他の消防にもあてはまるよ
今の私のように思っているのは確実に私だけではないと思います。
この問題に気付いた人は、
1人また1人と船を降りていくと思います。
しかし、おそらく先に降りていくのは人数が少ない年代の若手達。
理由は『何個か上の年代が多すぎてやってやれない。』
と思うからです。
しかし、それでは少ない年代が更に少なくなり、もっと悪循環です。
辞めるのは将来有望な少ない年代の彼らではありません。
多い年代の私達です。
怖いかもしれない。
うまくいかないかもしれない。
しかし、悲しいけれど船を降りるべきは我々の年代です。
今更悔やんでも仕方ありません。
たまたま(厳密にいうと全然たまたまではない)我々の世代が多かっただけなのです。
私が退職の意向を正式に発表したら、同年代や先輩でも遅かれ早かれ後に続く人がいるとおもいます。
その時にどうか彼らを叩くようなことはしないでください。
彼らは組織の船が沈まないように家族をライフジャケットを着せて、大海原に飛び込んでいく勇者です。
これからの時代どうなっていくのか分かりませんが、私は大海原を全力で泳ぎながらも船の上の皆さんを応援したいと思います。
長くなってしまいましたが、これが私が消防を離れる理由の1つです。
#もちろんこれだけじゃないよ
#表面だけ掬って話さないでね
皆さんもいろんな事を考えているとおもいますので話しましょう。
ご清聴ありがとうございました。
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