受け身の観光客から能動的な旅行者になる本物の旅とは?
第3弾のコラムでは、流れ作業化してしまった観光から、主体的な旅を実現する方法について記載しました。
19世紀半ばまでの旅人は、本気で冒険する人又は真面目な目的がある人の2パターンだけでした。しかし、ガイド付き団体旅行が登場したことで、大衆が観光することが可能になり、旅行業会は激変しました。
受け身の観光客の特徴を詳しく述べると、宿泊先が近代的なホテルの場合、窓から見える景色を別にすれば、滞在客は自分がどこにいるのか分からなくなります。同様に、観光地の文化から隔離されてしまいます。流れ作業化した観光は、観光客のために特別に作られた産物となっているのです。
自律性を失った観光では、自ら意思決定をすることが出来ず、地元の人との「活きた交流」や、観光産物のために生まれたものではない文化伝統を実感する「本物の体験」をすることが出来なくなってしまいます。
「活きた交流」や「本物の体験」を実感する主体的な旅はどのように実現できるのでしょうか?
主体的な旅を実現するためにはどうすれば良いのでしょうか?それは、余白や無計画性が鍵となります。
無計画かつ余白があると、次のアクションを自分で決めようと、地域の人に話しかけます。または、思わぬ出逢いで話しかけられることがあります。例えば、普段見かけない顔だと思われた時、カフェの中で地域の方に話しかけられることもあります。話を進めると意気投合し、お家にお邪魔させてもらい、食卓を囲んで一緒に食事を取ることや寝泊りをさせていただく場合もあります。これらは、無計画であり余白があるからこそ体験できる「活きた交流」になります。
Familyinnの1ヶ月間は、まさに主体性を育む旅となります。
基本的に1ヶ月間は無計画であり余白があるため、地域交流のあるホストさんのご縁で、地域の方々と関わり、活動に発展させることが出来ます。
この主体性が「活きた交流」を実現し、受け身の観光とは全く異なる体験となります。
無計画な旅で柔軟の対応をすることができると、「社会が回らなくても、まぁ生きていけるよな」といった現代に最も必要な『生きる力』を育むことが出来ます。
既存の観光に違和感があった方、
今までの旅で満足してこなかった方、
主体性を育みたい方、
無計画で余白のある、本物の旅をしてみませんか?
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2021年7月25日 Familyinn代表 杉本朋哉