アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアへ留学? ドバイ留学で既存の価値観を変えよう!
冒頭から刺激的で煽るタイトルをつけてしまいました。上記4ヵ国に留学した経験がある方、怒らないでください。
留学と言ってもいろいろなタイプがあります。
大学の学部や韻を卒業して学位を取得するといったものから、言語(英語に限らず)の習得にフォーカスし、数ヶ月単位の短期留学ものまで多岐にわたります。
もし学位を取得するという事であれば、現在も断然上記4ヵ国の優位性は揺るがないでしょう。ちなみに、私自身も上記国の一つにある大学で修士を取得していますが、今でもその選択で正しかったと思っています。
自分もいわゆる先進国の大学院を卒業したのでよくわかるのですが、教育という分野では、ドバイはまだまだ歴史が浅いので、上記4ヵ国の学校層の厚さ、生徒の質、教授の質、社会に出てからのレピュテーションで残念ながら劣ってしまうのが現状です。
(とは言え、学部では、アブダビのNY大学とか、ソルボンヌ大学、ドバイのバーミンガム大学、マスターでは、London Business Schoolなどの一流大学がキャンパスを構えているので徐々にドバイもキャッチアップしていくと思います。)
ですので、今回ドバイが熱い!と煽ったのは、あくまでも語学学校への留学に対してであり、留学全般に関してではない点、強調しておきたいと思います。
以降なぜドバイが語学学校留学に適しているのかを説明したいと思います。
1 治安の良さ
海外慣れしてない学生さんにとって治安の良さは留学先の選定に大きな影響を与える項目だと思います。
親としても1番の懸念事項で、自分の子供が語学留学をしたいと言ってきた時、真っ先に心配するのはやはり治安です。
個人的にはアメリカは怖い国だと思います。銃や麻薬が日常生活に蔓延しているからです。もちろん地域・州によって状況は異なるでしょう。でも同じ国の中で治安が著しく悪い地域があるのはやはり親としてとても心配です。
イギリスもアメリカのような凶悪重犯罪はほとんどないとはいえ、窃盗などの軽犯罪は非常に多い国です。私自身も2回部屋に泥棒に入られた経験があります。
カナダとオーストラリアは治安についてはあまり問題ないかもしれません。
ここドバイは、体感ですがもはや東京よりも治安が良いと感じています。フードコートで席を取る際にiPhone を置いても盗まれたことがありません。
10年以上住んでいて窃盗の被害に遭ったことがありませんし、身近で聞いたことがありません。
女性の夜の一人歩きも全く問題なし。ちなみに褒められたことではありませんが、車の鍵もかけ忘れる事がしょっちゅうあるのですが、何かを盗まれたこともありません。
UAEの刑罰は非常に厳しく、移住者が何か問題を起こすとすぐに国外退去になってしまうので治安が保たれています。
旧市街のDeiraはインド人、パキスタン人、アフリカ人などの労働者がたくさん生活しているので一見、とても治安が悪いように見えます。でも心配いりません。実際にはとても安全です。
また、ドバイの英会話教室は概ね場所が決まっています。Jumeirah Lakes Tower (JLT) と Knowledge Villageの二つです。
前者は比較的若めの家族がたくさん住んでいる地域。治安はもちろんとても良いのに加えて、近辺にはたくさんの多国籍レストランがあったり、建物の下に池があり散歩もできたりと、生活も便利です。
後者はUAEが海外から誘致した大学が集積している地域。ここは完全に学生の街と言っても良いと思います。週末は閑散としてしまいますが、平日は語学学校に通う学生たちではなく、学部の大学生もたくさんいて活気のある場所です。
いずれにせよドバイについては治安は最高によく心配ご無用です。
2 生活水準が高い
日本も先進国の一つに数えられますが、ここドバイの生活水準は日本よりも高くなっています。
一人当たりGDP数値を見てみましょう。
UAE世界8位です。アメリカは11位。ここには出てきませんが、オーストラリアが22位で日本は31位です。
一人当たりGDPの数値が高いからと言って、生活水準も高いと直接関係づけることは少し短絡的かもしれません。
UAEという国は、自国民が15%でこの方々の所得・収入が圧倒的に高いので、平均値があがっているという実態もあります。
でも、少なくとも、留学している学生さんたちは、日常生活をしていく上で、UAEの自国民のみならず、海外からの働きに来ている人達と接することにより、高い生活水準を肌で感じる機会はたくさんあると思います。
3 気候が良い
あえて「冬の」と表現して見ました。UAEは砂漠の国です。私もそうだったのですが、砂漠の地域って一年中灼熱のイメージがあると思います。
実態は異なります。
四季とまではいきませんが、気温の変動があります。一般的に5月〜10月あたりの灼熱の気候を思い浮かべる人が多いでしょう。
実際に夏は気温が50度近くまで上がる事があります。外に出て息を吸うと肺が熱く感じられるほどです。海の水も温かく、まるで温泉に入っているようです。この期間はほとんど外出できません。
一方で、それ以外の月はパラダイスです。熱くもなく寒くもない。湿気もなし。半袖か長袖シャツ一枚で過ごす事ができます。雨も降りません。
ちなみにUAEの超リッチ層は働く必要がないので、夏は避暑地として欧州へ、UAE避寒地として冬に滞在という生活を送っている人も一定数存在します。
ここで私がUAEの気候を推すのは、単に過ごし易いか否か、快適か否かといった観点からではありません。海外留学とのマッチングという観点で適した気候であると声を大にして言いたいのです。
「鬱」「ホームシック」になりにくい!
これってすごい大切な事なんですよね。私自身も経験があるのですが、海外留学ってすごい不安なんです。友達もいない、全く文化も生活様式も異なる初めての国。
そんな不安気持ちの最中、欧州やアメリカ(地域によりますが)の冬とか、長雨とか経験すると、日本への里心とあいまり、ホームシックや鬱になったりしがちなのです。
ドバイは気候に関してはそんな心配は全くありません。夏は夏で灼熱の気候なので、体力は消耗しますが(笑)気持ちにネガティブに働くことはありません。
冬は冬でむちゃくちゃ快適なので、もちろん不安な気持ちはあるでしょうが、少なくともそれに拍車をかける要因にはならないわけです。
意外にこの点が忘れがちなので私としては強調しておきたいポイントです。
また、気候の話とはずれますが、UAE住民はみんなフレンドリーで底抜けに明るく、表現はちょっとネガティブかもしれませんが、能天気です。こんな人たちに囲まれていると、自分自身が悩んでいる事がばかばがしくなってきます。
4 超グローバル環境
ドバイは説明するまでもなく超グローバルな環境です。人口の85%が外国人という地域は他にありません。
よくシンガポールが類似した国として引き合いに出されますが、外国人比率は40%弱程度。ドバイの比ではありません。
このようなグローバル環境で留学することのメリットはなんでしょうか。ずばり「多様性」「ダイバーシティ」を肌で感じられることです。
人間というのは周りの環境に知らぬ間に染まっていく生き物です。
アメリカに行けば、アメリカ人に囲まれ、アメリカの食事をし、アメリカのメディアのシャワーを浴びて生活していきます。イギリス、オーストラリアにいても同様の生活です。
滞在している国のマジョリティを占める民族が持ち合わせる考え方に自然と染まっていくわけです。
それを別に否定している訳ではありません。特に国の統一や発展のためにはむしろ大切なことだと思います。
ただ、留学というのは、語学を単に学ぶ場所ではありません。世界はどのように動いているのか、世界を牽引する欧米という国を客観視するとどう見えるのか、などのソフトスキルも身につける場所であるべきだと思います。
ドバイという地域にいると、ある特定の立場に立った見方ではなく、常に物事の裏と面、多面性の側面から物事を見る癖がつくようになります。
日本では最近グローバル人材という言葉がもてはやされています。グローバル人材とは、単純に欧米式に考えるということではありません。幅広い意味でのグローバルな視点を身につけて行動できる人材といえます。
その意味ではドバイはグローバル人材になるための教育機会をたくさん与えてくれる地域であり、この点こそがドバイへ留学することに最大のメリットだと感じています。
5 人種差別がない
人種差別は表向きはない風を装っていますが、実際には厳然として存在します。
特に白人社会の中には有色人種への差別はうまくオブラートに隠して出さないようにしていますが、生活していると節々で感じる場面が出てきます。
ここUAEでは超グローバルな国家なので人種差別はほとんどありません(ないとは言いません)。少なくとも、日本人が差別を受ける事がほぼないと言えます。
この点は留学エージェントもあまり表立っては説明しない部分だと思います。
確かに人種差別も含めた経験も留学で得られる価値であるという見方もあるでしょう。
ただ、あまり海外に慣れていない方が一般的には多いと思われる語学留学においては、そのようなリスクは最小化した方が良いのかなと個人的には考えています。
終わりに
ドバイ愛が強すぎて多様性を無視した私見に偏った説明も含まれた記事になってしまったかもしれません。特に4章の超グローバル環境の箇所は。
ただ、ドバイは短期留学においてはもっと注目されても良い地域だと思います。これほど留学生にとってバランスの取れた地域はそうそうないと断言できます。
なお、ドバイの良さは以下の記事にもまとめていますので、是非ご参考ください。