理想のロールモデルファミリーを見て、我が家も目指せる!と錯覚してはいけない
ついに本帰国して1学年が終了し、今週から春休みです。
強烈な環境の変化に直面し、日本の学校生活、初めはどうなることだか本当に心配でしたが、無事になんとか乗り越えることができ、最近では日々子どもたちの成長を感じています。そして春から長男アユは中3、次男ワタは小6となり、またもや変化のための準備に追われそうな1年になるでしょう。
実は子ども以上に心配しているのが、何を隠そうこの私。非英語圏の現地校を6年通っていたような我が家のような家庭はこちらに来て以来ほとんど見たことがなく、いつも悩んでおります。
そんな折、先日次男ワタの独検授賞式がオンラインでありました。なんとワタ、独検2級を最年少で合格したので授賞式に呼ばれたのです!(兄アユは準一級に合格しましたが、最年少でも高得点でもなかったので特に受賞はなし。)
*ちなみにアユの2次試験はこんな感じでした。
本来であればリアル授賞式で多くの他の受賞者と会えるのですが、残念ながらオンライン。。。くう〜、なんて残念なのだ!と関係ない親の私が勝手に悔しがっているという。。。
しかしそれでもオンライン上で交流できたことは素晴らしく、我が家のようにドイツ生活の後もドイツ語の学習を継続している子たちを知って、「ああ!こんなにうちのようなドイツ語学習者がいるのか!」と思わず胸が熱くなりました。
人生は自分で切り開くぜ!と若い頃からずっと私は思っていたものですが、やはり常にどこか自分の理想とするロールモデルを探している自分もいるのです。やはりそうした方向性や考え方の似ている理想のロールモデルを見つけられると言うのは人生ですごく幸せなことだと感じました。
が、同時に危険だとも感じた次第です。
そのロールモデルファミリーの子たちが上手くいってたとしても、その子たちの能力や意欲や関心度が決して自分の子どもと同じ訳ではないと言うことを忘れてはいけない、つまり子どもにそのロールモデルを押し付けれはいけない、錯覚してはいけないのです。
大切なのは「ロールモデルはロールモデルであって、自分の人生はない」と言うこと。
家族、兄弟構成や子どもの学年、滞在年数や滞在国などが似てれば似てるほど、またその子たちの教育が上手くいってれば上手くいっているほどちょっと危険なのです。まあ、今回、そんな素敵すぎるロールモデルさんに出会ってしまった故に、自分の子どもらにも、そうであってほしい、と思い…でも能力的にもキャラ的にも全然違うじゃん!と気が付き、ハッとしたんです。
でもこれは一般の受験の世界などでも言えることかも知れませんね。
と言うわけで、来年度の進学に向けて自分自身に向けて戒めるためにもこんな内容で書いてみました。もし何か響く人がいれば幸いです。