日本の「国際学科」はなぜ女子率高めなのか?
最近、中3長男アユの高校に向けて資料を取り寄せたり、説明会に足を運んだりしています。
ありがたいことに一応帰国枠で受験できる高校が数校あるので、調べているのですが、ほとんどが「国際学科」だったり国際教育に力を入れている学校。しかし…少し疑問なんですが、なぜ英語が得意だったり、帰国子女というだけで国際問題に関心があることが求められるのか…?
しかも女子率が圧倒的に高いのも特徴です。皆さんも「英語が好き」という言葉を聞くと「コミュ力の高くて社会問題に関心のある積極的なタイプ」という、キラキラしたイメージを想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、英語というのは別にキラキラしていません(笑)。
あくまで言葉としてのツールであり、言語の背後にある文化背景を学んだ上で、それを使って仕事のチャンスを広げる、そんなものなんだとドイツに来てから知りました。なので、外国語に関心があることに対して特に性別によることもなく、社会問題を語れることを求められることも特にありません。あくまで将来の目標を見据えて英語に加え、学びたい語学を学ぶということをヨーロッパの人たちはナチュラルにしているのです。
が、なぜか国際を売りにした日本の学校の「キラキラ感」はなぜかすごい。実際に中学受験などでも英語教育に力を入れている学校は増えており、しかもやはり女子を中心にかなり人気です。そして女子はそのイメージを膨らませる力が比較的強く、英語を話して輝いている自分を想像できるのでしょう。一方でうちみたいなイメージが貧困な男子には全然ピンとこないようなのです。。。
そのような学校の謳い文句は大抵「グローバルリーダーを育てる」なのですが、その謳い文句が、英語好きな人を生んでる一方で、英語嫌いの人を生んでいるのでは!?と密かに思っています。
実際私たちとしてもアユに英語やドイツ語を伸ばしてほしいけど、グローバルリーダーになってほしいわけでもないし、国際学科に進んでほしいわけでもありません。単に将来的に仕事で使えた方がいいよね、というくらいです。武器は単に多い方がいい、それだけです。しかしアユもあの国際キラキラ感にかなり引いているので、なかなか帰国枠で日本で合いそうな学校を見つけるのが実は大変。。
く〜、なんかあのキラキラ感が学校選択の邪魔をしているのでは!?と思うほど。笑
ちなみにドイツの友人のお子さんは現在中2でして、第1外国語として英語、第2外国語としてフランス語、さらに中3からはスペイン語も取る予定なんだそう。さすがヨーロッパ、マルチリンガルだな、と改めて感じつつ、もっといいなと思ったことが。ウクライナからの学生を何人かその学校でも受け入れているのですが、その友人のお子さんたちは英語でその学生さんたちとコミュニケーションをとって授業を手伝っているそうなのです。別にキラキラしたことではないですが、これこそ真の「国際交流」なのでは。。。と感じました。
日本の英語教育、実践的で使える英語になってほしいけど、もっと淡々としてくれたらいいのに!(笑)国際学科的な特別な科に入らなくても、英語のとりわけ強い学校に入らなくても、もっとツールとして一般的に充実して、自分の、そして人の役に立ってくれたらな〜、と思う私です。