ファミクル「共感って何?」(全3回) 第1回同情と何が違うの?
「あの人って共感力ないよね」「僕は人の気持ちがわからないから、共感なんて無理」などなど“共感”って難しいし、よくわからないって思う人も多いのではないでしょうか。でも、実はコツを掴むと意外に“共感”ってできるものなんです。今回は“共感”とは何かについてお伝えします。
今回のポイント
落ち込む友人にどう声をかけますか?
さっそく同情との違いから「共感とは何か」考えてみましょう。落ち込んでいるダンス部員の友達がいるとしましょう。あなたならどう声をかけますか
「誰も見ていないから大丈夫だよ~」
「次にうまくやったらいいじゃん、来年頑張ろう!」
「カラオケでも行く?悩んでもしょうがないからパーッと行こう!」
どれも日常生活でよく耳にするような励ましてあげる声がけですよね。
これらは共感と同情どちらなのでしょうか?
共感と同情の違い
上記の言葉は「相手の立場」を理解した声がけになっているでしょうか? できていませんよね?「相手の立場」を理解しようと思ったら相手の言葉や状況をしっかり理解することが大切になります。
さらに詳しくお話を聴いてみました。
このような言葉を聞くことができれば、本人が落ち込む理由やそのときの感情ががイメージできるようになり、「相手の立場」にたった声がけができるようになります。
どうでしょうか。気持ちに寄り添った言葉がけができるようになっていますよね。このように、相手の置かれている状況や考え、感情などをしっかり聴いて、イメージすることで“共感的に理解”することができるようになります。
共感は相手を理解するだけでは不十分
そして、もう一つ“共感”において重要な点があります。
それは話を聴いて理解したことを相手にきちんと確認することです。
相手の話をしっかりと聞くことができ、自分の頭に相手の状況や気持ちがイメージできたとします。しかし、話を聴いてもらっている相手にとっては、話を聞いてもらえていることはわかりますが、共感的に自分のことを理解してもらえているかどうか、わかりません。
ですので、こちらが理解したことをしっかり相手に返してあげて、理解できていることを確認しましょう。合っていれば相手に“共感”してもらえた、と感じてもらえます。これを"共感的応答"と呼びます。
「相手の立場」で話を聴いてイメージをつくること。
そして、理解したことをきちんと返してあげること。
この2点ができれば非常に優れた“共感”を行うことができます。
“共感”は、身近な生活の中でも取り入れることができます。恋人や友達と話をしているときなど、色々なところでチャレンジして練習してみましょう。
次回
「第2回:深い共感ってどうイメージしたらいい?」
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書き手:田中道徳(岡山家庭医療センター)
文責:宮本侑達(ひまわりクリニック)