第15回ファミカン岡山(2024/3/6開催)
今回のプレゼンターは、鳥取大学医学部地域医療医療講座の大塚裕眞先生です。事例は、自閉症スペクトラム障害が疑われる中年女性です。パートナーと同居されており、喧嘩を繰り返したり、精神的に不安定となると医療機関に受診することを繰り返されておりました。
ディスカッション
・この方の目標(ゴール)は何か?それを見えないとどうすべきか見えない(この人はどうなったら幸せなのか?本人を軸に「どうしたいの?」が大きな筋としては重要)
・関わる側として時間を決める、接触する頻度を決めるなどの外来の構造化を行い、障害担当者やPSW、自院の看護師などとチームをつくって対応をしていく。
・現状では本人、同居のパートナー?、私で三角関係化しているため、医療者としての境界をどこに引くかを考える。
一番印象に残ったこと
本人の視点と関わる側の視点で考え方を分けて、本人の視点では「本人がどうしたいか」を主体に、関わる側の視点では「チームを作ってレベル5事例として対応する」ことを念頭に考えていくことが重要。
実際に困ることが多かった事例だったので、皆様からご意見をいただき、今後の診療をどう組み立てるかの参考になりました。チームを作って対処していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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プレゼンター&執筆:大塚裕眞(鳥取大学医学部地域医療医療講座)
編集:田中道徳(岡山家庭医療センター)宮本侑達(ひまわりクリニック)