第13回ファミカン岡山(2023/10/11開催)
プレゼン内容
40代後半女性。生活習慣病を抱える夫との家事・育児分担、姑との関係に葛藤を抱えながら、キャリアウーマンとしての生活を続け、過労となり、適応障害の診断となった症例。問診から、過活動の傾向を指摘されている。夫との関係は子が生まれるまではある程度良好だったという。
ディスカッション
・患者の個人内因子に関しての介入の余地
・文化的背景の影響
・夫婦間コミュニケーションパターンについてや家族の発達に関して
・家族各々の視点
・退院時の家族面接に関しての準備について
・ジェノグラムワークのすすめ
など、多くのご意見を頂きました。
一番印象に残ったこと
アセスメントもそこそこに、参加者の皆さんから意見を頂いて、今後の介入に繋げていくという構成で症例提示をさせて頂きました。たくさんの意見を頂き、家族療法についての知識を臨床に適用していくことの面白さ、そしてグループスーパーバイズの良さに触れるよい機会となりました。
ファミカン東京と連続で発表させていただく中で、家族療法という、個人と全体像を行き来する視点の移動が、診療に際してのアセスメントにこんなに深みを持たせるのかと、感嘆するとともに、今後も経験を積みながら、家族面接に持ち込んでいくまでの前段階から、面接内でのやり取りなどをイメージする力をつけていきたいと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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プレゼンター&執筆:藤田医科大学総合診療プログラム専攻医 石原稜己
編集:田中道徳(岡山家庭医療センター)、宮本侑達(ひまわりクリニック)